「明日行こうね!」

4歳の娘が待ちに待った新しいプリキュアの映画が始まった。

娘は怖がりで、寝るとき以外に部屋の電気を消したら「暗いのイヤ!電気つけて!!(泣)」、イベントなどで大きな音が鳴ったら「怖い!抱っこ!お家に帰る!(泣)」、プリキュアで悪者が出てきてプリキュアに攻撃する度に「怖い!悪いものヤダ!(TVを)消して!!(泣)」と泣く、騒ぐ。
だったので『映画館で見るのはまだ無理だろうな〜。来年からかな〜?!』と思っていた。
でも当の本人は、LAWSONの夏休み企画のスタンプラリーに参加した今年の8月から、10月19日に映画が始まることをチェックしていた。
そして事あるごとに「10月19日はプリキュアの映画だよ!」「19日は映画連れてって!」「娘ちゃんは19日、プリキュアの映画行きます!」とウキウキしながら話をしてきた。
娘に、映画館は部屋が暗くなること、大きな音がすること、悪いものが出てきても家のTVみたいに消せないし、途中退場も映画館が暗いから娘ちゃんには危ないこと、それらを話しても娘は「わかった!映画館なら大丈夫!!」と真剣な表情で答える。続けて「土曜日は幼稚園お休みだから、プリキュアの映画見れるよ!」と楽しみで仕方がない感じで言う。

なので前売り券発売最終日、私はLAWSONへ走り、親子ペアチケットを購入した。

そうして娘の願いが叶い、めでたく映画公開初日に見に行った。

娘は映画館で部屋が暗くなったり、大きな音も大丈夫で、大人しく座っていられた。でもやっぱり悪役が出てくるのはダメだったようで「怖い!怖い!!怖い!!!(泣)」と騒ぎ、隣に座っていた私の腕に顔をくっつけ、悪役の攻撃場面が終わるのを待った。
そうこうして映画が終わり、部屋が明るくなり、隣の娘を見たら、呆けた顔をしていた。
大好きなプリキュアを大画面で見れたとはいえ、悪役までも大画面で見るのは怖かったことだろう。そして1時間10分もず〜っと座っていたのは初めてのことで、疲れたのだろう。
私が「映画終わっちゃったね。どうだった?」と娘に聞いても「…タノシカッタ」とカタコトで小さく答えた。
苦笑していたら、すぐ後ろの席で見ていた娘と同じくらいの男の子が、
「楽しかったー!明日も映画館来ようね!」
と隣に座ったお母さんに話かけていた。

!!!
度肝を抜かれた。

そのお母さんは「明日はねぇ…」と言葉を濁されていた。

昨日の夜ご飯のとき、娘は「映画楽しかった!」と父や姉に報告していた。それだけだった。

一夜明けて今日。

娘には「今日は姉の行きたいイベントへ一緒に行くんだよ。その帰り道に公園行こうね♪」と昨日から声を掛けていた。
だったからだろうか。
娘と朝ご飯を食べていたとき。
「今日はね、◯◯行ってアイス食べて、公園行くの!」と娘は嬉しそうに話していた。
そして
「明日は娘ちゃん、幼稚園だから…帰ってきたらプリキュアの映画行こうね♪」
と誘われた。

マジか〜。…。そんだけ楽しかったってことでよかったけど、お母さんは1回でお腹いっぱいよ。

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