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情志【じょうし】

今日の2限目は東洋医学臨床論。
1年生、2年生で西洋医学と東洋医学の基礎をやってきたでしょってことで、
その両方の知識をもとに東洋医学的にどうやって病に対処するのか?
そんな授業です。

で今日は
胸痛【きょうつう】について。
西洋医学的には有名な病として
狭心症とか心筋梗塞とかですよね。
これを東洋医学では大括りで、
胸痹【きょうひ】って言うのだと。

この東洋医学を学ばなければ一生出会うことはなかったであろう
痹【ひ】って漢字。
この痹を引き起こすのには、
情志【じょうし】ってのが絡むのだと。

で、この情志です。
東洋医学の基礎中の基礎と言える
人の心の動きのことなんですね。
七情【しちじょう】
と言って1年生の頃に覚えさせられたやつで、
今はなんとなくではあるものの
で、それが全てなんかじゃないけど
この七情ってやつが病を引き起こしてる大きすぎる要因だよな。
って、ワタシの中でも腑に落ちてる7つの情志。
紹介しますね。

怒・喜・思・憂・悲・恐・驚

どうですかね?
大事なんでもう一回読んでみてもらって良いですかね?
なかなか言い得てるラインナップな感じがしません?
人って、
怒ったり喜んだり思ったり憂いたり、
悲しんだり恐れたり驚いたり。
しますよね。
で、
このどれかに縛られちゃうって時もあったりしません?
ありますよね。
あります。
ワタシも。

東洋医学ではこれを大事にするわけです。
どう大事なのかってのは、
このどれかに縛られてることが、
カラダに影響してるのですよ。
ココロとカラダ。
なんて言い方を現代でもしますけど何千年も前の昔から心の状態が身体に現れるんだ。
ってことは語られていて書物にもなってて、
それは今の今まで体系的に継承され続けてきてる。

こういうところが東洋医学の面白いところであってですね、
西洋医学ではどうにもならなかった病気や症状たちが
驚くように治っちゃった。
なんていう治療効果を蓄積してきてる源泉とも言えるってワタシは思うう。
ただ、その驚くようなのが効果や結果ということでなく、
病気の「予防」としてこの七情をコントロールすることの方が大事なのだ。
とも言ってるんです。
何千年も前に。

こういう考え方も東洋医学の好きなところだったりします。

ただ、
だからと言って、
西洋医学はダメとか悪いとか思ってるわけでもないし、
言いたいわけでもないんです。
事実ワタシは西洋医学に助けられたと本気で感謝してる。
これからも世話になる。

で、
今日こんな質問を受けたんです。
「ワクチンってどうする?やる?やんない?」
って。

「やるよ。」
って簡単に答えたんですけどね、
実際そう思ってるので。

で、答えた後にワタシが感じたことなんですけどね。

やる派
やらない派
って別れてきてますよね。
この西洋医学の究極の産物のようなワクチンを
摂取するべきか?
摂取しないのか?

ワタシはやりますけど、
これ、
自由じゃないですか。
人それぞれなわけですよね。
まず国が決めた仕組みとして。
だから、
人のそれぞれな判断によって決めれば良い。
はずなんですけどね、

あーだ

こーだ
とで
テレビなんかでもやりますよね。
ま、それも自由なんですけどね(^^)

心配なのは、
ワクチンという薬による反応よりも、
「ワクチン接種」という題材を通した
人間関係の中でのココロの情志。
7つありました。

怒・喜・思・憂・悲・恐・驚

新型コロナがこれまで散々と
ワタシたちのココロを乱してきたのは間違いないですよね。
ワクチンという素敵な薬がいよいよ自分の近くにもやってきて、
自分が、また他人が
接種するのか?しないのか?
そんなことで人間関係が乱されちゃならないって思うんですよね。

怒らなくていいし、
喜びすぎても良くないし、
思いすきちゃいませんか?
憂いすぎてもいませんか?
悲しい事なんかじゃないし
恐れすぎたり、
驚くようなことじゃないし。


ワクチンの副反応もですけど、
情志の乱れも、
ちょっと気にする必要がありそうだなと。

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