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僕の経営哲学の基礎 世界一のブランド会社Appleを愛している理由

今日は僕の経営哲学である、アップルの製品、アップルそのものを愛している理由を書いてみようと思います。
読み物としては、経営哲学と価値観を感じていただける内容かと思いますが、全てのアップル製品に対して愛を注いるという事ではなく、世界一のブランド会社であるアップルが結果論としてどのようなマーケティングを表現しているかなども
個人的観点にてご紹介してみようと思います。

時代を作る会社アップルの製品はブランド意思の塊

DynaMac キャノン販売が初代Macintoshを改造して日本語化したモデル

スティーブ・ジョブスがアップルとしての製品にこだわり、魂を込めてきた物語などは映画などを観て頂きたいと思いますが、パーソナルコンピュータという言葉を生み出し、個人個人でパソコンを手にする時代が来ると1978年に声を上げて、今に至ります。ジョブスは2011年に他界しますが、アップル時代に作られたもの、アップルを一時期離れた時期、トイストーリーなどを制作したピクサーの代表でもあったジョブスが世に出してきたものは、常に影響を与えるものばかりでした。

ジョブス、そしてアップルは、理念、思い、価値観を製品を使って表現し続けた極めて類いまれな企業です。作られた製品は性能、機能よりもブランドの世界観、デザイン、ブランド体験を持ち込んだ唯一の企業であり、世界の会社でそれは模造され続けています。

その根幹は、機械ではなく、人の能力を向上させる道具であるという理念でした。

そして、道具は人の感性に訴え、生活を共にすることから、
異例な注文が多く飛び交っていました。
パソコンを生み出す側として困難なものばかりですが。その思いは、次のような製品づくりに大きく表れています。

1、音がうるさいからファンをつけさせなかった(Apple II、Macintoshなど)
2、拡張機能を徹底排除した(見苦しい、元々装備させているもので十分)
3、開けないのにも関わらず、中身のメカ、基盤のデザイン、配置までこだわった
4、ビスを見せない、見せるならカッコよく品よく見せる表現を行った
5、箱のデザイン、カラーリング、開け方、全てにブランド体験を散りばめた
6、新しい技術を惜しみなく投入し、古い技術はドラスティックに捨て去る
7、一貫したデザインアイデンティティ(多色を避ける、スケルトン等、時代を作る工夫)

そして生み出したものは、製品だけではありませんでした。
1、リテールという概念を再構築した(自社店舗を作り、自社直販を開始した)
2、そのリテールこそブランド体験を行う最高の場所として世界中に展開した
3、音楽を手の中に入れるためiPodを生み出し、音楽の聴き方の世界を変えた
4、iPhoneを生み出し、マイクロタッチ型デバイスの進化の礎を築いた。
などなど。

そのような観点から生み出される製品というブランドを象徴する作品や環境は、世界に様々な点で影響を増幅してきました。

僕がアップル製品を収集してきた訳

そんなアップルの歴史を紐解きながら、象徴する作品を集めてきました。

アップルの作品には、物語があり、作られたプロダクトのメンバーのサインが製品の中身に記されていたり、隠しコマンドで登場するようなこともありました。
理念を製品を通して皆で表現した作品ということの証でもありました。

僕が物件、すなわちブランドの価値を表現するプロダクトという意図は、そのようなアップルの思想とマーケティング的な積み上げてきた歴史を読み取ってのことでした。

そして僕が常に基本に立ち帰る際に、そのようなアップルの製品を近くに置くこと、手に取ることで、思いを再構築したり、モノづくりの考え方をブラッシュアップしてきました。 アップルのような価値観の塊のプロダクトを独自の解釈し、僕の価値観で自分のプロダクトを作り、を世に出すことで、表現してきました。

ですから、物語がある製品としてアップルを象徴するプロダクトを集めることは
僕にとって、重要なファクターであったのです。
LISAコンピューターはジョブスの重要なプロダクトであり(1983年)Macintoshの母でもある、それは生まれてくるまでに多くの出来事と出会い、きっかけがありました。そして、時代を作ってきたジョブス、アップルの製品で影響を受けたもの、デザイン的に優れたもの、アイデンティティを表現されたものは、コレクションすべきと考え、これまで約70点ほど、数百万円使って集めてきました。

可動品を収集してきましたが、時がたち僕のコレクション熱はある一定に達したため、止まることになりました。

ジョブスの情熱で生み出されたプロダクトと、そしてジョブスが亡くなった
後のアップルが生み出す製品に対して、インダストリアルデザインの方向性、アップルの考えるブランド体験の製品としての役割をある程度現状理解できてきた今は、ある一定に思いも収集もできたことで、現在は収集をストップし、重要かつ、博物館レベル、ジョブスの念が入っていると思われる製品、僕が特に恋焦がれた作品以外は、今年から、徐々にコレクションを放出しています。

初代iMacと、HomePod 生まれた年代は15年も違うけど、違和感のない組み合わせ
Macintosh Portableは、膝が壊れるくらい重たいから、あだ名はニークラシャー 1986年製

僕が究極だなと思う、アップル製品や、コレクション画像の一部

iPhone5s 究極的なシンプルな構成とマテリアル、デザインは今でもこれを超えるiPhoneはないと感じています。
1983 LISA コンピューター 世界初のマウスを使うGUIコンピューター。Macintoshの母。CPUはmc68000
初代iPod、初代iPhone、iPhone2G、iPhone3Gなどの初期iPhoneはサイズ、手に馴染むスタイルなど時代を作った作品


自前コレクション一部。
Sharp X68000もファンなので2台保有。 やはりモノクロ9インチMacintoshは偉大な発明だったと感じます。
Mouseの歴史、すべてのアップルマウスを持っているからこそコレクションとして成立しています。

アップルを愛しいているのはブランド哲学の塊だから。

ジョブスなき今のアップルは、コンピューターや携帯電話の会社ではありません。完全なるブランドマーケティングの会社であり、ブランドの価値を高めるために、アップルは製品を生み出し、時代を作り、表現し、世に影響を与えるような仕事を行なっています。

僕が唱えているマーケティング理論を実践している参考にすべき唯一の会社だと感じています。だからこそ、思いがあり、製品に哲学を常に感じているのです。

グラファイトカラーの使い方や、製品の統一性は、ブランドの価値を製品で表現しています。
Mac Studio、Mac Book Air、Studio Displayなど統一されたデザインは常に洗練された環境として見えます。そんな製品作りを行える会社はアップル以外ありえません。


洗練されたアップルの昔の広告などをご覧ください!

First Macintosh(128K)の広告 1983
デザインの読み物から
有名な1983(コマーシャル)はIBMに勝負を
挑む挑戦的な内容でした。
LISAがMacintosh XLとして再販した時の広告。一部Apple IIc(かわいい)も混ざっています
ジョニーアイブと、ジョブスの作品として革命的だったFirst iMac , iBook , 2nd iMac
Macintoshファミリーの系譜

アップルはカルチャーを作り、伝統を守っている格式の高いブランド会社

ジョブスはMacintoshチームを作る時、海賊になろうというキャッチフレーズで人員を集めた。企業内カルチャーをも生み出していました。


僕の会社もそうあるべきだと思っています。
収益から入らないからこそ、ブランド会社として何を製品を通して表現するか
その製品から、トレンド、カルチャー、アイデンティティが示され、その会社の価値を感じられる、そのような世界観を僕は大事にしています。
収益性は、後から付いてくる。
ブランドが強くなればなるほど、大多数と違った価値観で事業ができる。
選ばれるようになれば、それ以外はどうでもいい世界なのだと思います。


衝撃的だった2011年。とてもショックでした。
初期アップル時代のジョブス 128Kが2台見えます。
iMacは、古いポート、FDDを排除し、新しいUSBというポートを世界で初めて導入しました。
携帯電話を再定義すると発言したジョブスは、このデバイスによって、世界を変えることになります。

アップルにはスティーブ・ジョブスがいなくても、その魂と理念は生き続けています。だから僕の会社もそのような思いを常に大事にして温め続けています。


リテールのブランドロゴを見つめるジョブス。 思いは生き続けています。

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