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ネイチャーフィールドⅩ~生命体観察マガジン(昆虫)2020・05 その5

ネイチャーフィールドXの番人、20.315です。

変人でもあります。

5月も後半になり、関東エリアにも様々な昆虫が生まれています。
上記写真はカマキリの赤ちゃんです。体長は1センチぐらいで、卵からかえって1週間も経っていないと思われます。かわいいですね!

ネイチャーフィールドXには、カマキリの卵(卵鞘=らんしょう)が無数に存在していました。↓

ネイチャーフィールドX 昆虫3その5

以前住んでいたマンションで、冬の間に卵鞘が付いている小枝を部屋に持ち帰ったところ、ちょうどGWの連休あたりに、無数のカマキリの赤ちゃんが次々に生まれ出て、部屋中がカマキリだらけになって往生したことがあります。

ひとつの卵鞘の中には数百個の卵が格納されているため、ひとたび卵からかえると、数百匹の赤ちゃんカマキリが部屋中に蔓延するのです。

しかし、自然界ではその内の数匹ほどしか成虫になりません。多くは別の捕食者に食べられてしまいます。卵からかえったばかりの極小の幼体は、アリやクモ、肉食性ハチなどに襲われて短い生涯を閉じるのです。あるいは食べ物にありつけず飢え死にする個体もいます。

生き残る幼体のカマキリは、逆に小さな昆虫に襲いかかり、ムシャムシャと食べて成長していきます。

↓ 例えばこのヨコバイですね。

ネイチャーフィールドX 昆虫2その5

ヨコバイは、セミ類の近縁種で数ミリの小さな昆虫ですが、ネイチャーフィールドXにも大量に発生しています。カマキリの幼体はこうしたヨコバイやバッタ類の幼体を狙ってフィールドをトラッキングしています。

ヨコバイやバッタは逃げ足も速いので、そこまで俊敏さのないカマキリにしてみれば、特に赤ちゃんのような幼体であれば、アブラムシやハムシの幼虫を狙った方が得策かもしれません。

ネイチャーフィールドX 昆虫4その5

↑ ギシギシの頭頂部に大量発生したアブラムシの群れ。
共生関係にあるアリがアブラムシの出す甘露に群がっています。

さて、ギシギシやタンポポ、ハコベ、ヒメオドリコソウ、アレチノゲシ、ヒメフウロ、カラスムギ、シャク、ドクダミなど、あらゆる植物(雑草・・・)を集めて「やがて堆肥」の山を作っているんですが、ここにも、あらゆる昆虫が群がっています。「やがて堆肥」は他にもあるので、ここを「やがて堆肥α(やがてたいひあるふぁ)」と呼びましょう。

↓ やがて堆肥α

ネイチャーフィールドX 昆虫6その5

直径1.3メートル、高さ1メートルぐらいのやがて堆肥αですが、ここに引っこ抜いたり、引きちぎった植物類を日々堆積しています。約200坪の開墾地ですから、半年ぐらいで、こんなに大きな山になりました。

最近は暑くなってきていますし、例年より雨量も多いので植物の成長がめっちゃ早く、現状、堆積処理が追いついていないのが実情です。

そんなことはどうでもいいのですが、これだけの堆積物ですから、各種昆虫もたくさん飛来したり、どこからか自然発生して湧いてきます。

先日、このやがて堆肥αをよく観察したら、小さな黒い物体が大量に発生しているのを発見しました。はっきり言って超キモいですよ、これは・・・。

ネイチャーフィールドX 昆虫5その5

↑ これ、シデムシ類の幼体だと思われます。

この写真でも、彼らが少ない部分を撮影したつもりで、実際はもっと集中してうじゃうじゃいるシーンもあったんです。さすがに、その超キモいシーンを載せるとなると勇気が必要です。閲覧注意!とか、見た方からクレーム!とか、noteの編集部から削除要請!とかなるんじゃないかと、さすがの20.315にも自制心が働いたんです。

これでも十分キモい?
すみません・・・。

シデムシは基本、肉食と言いますか動物や昆虫の遺体に群がって、その死肉を食して分解する虫なんです(シデムシ=死出虫)が、この堆積物は基本植物です。しかも枯死した植物です。シデムシはこうした枯死した植物、腐蝕した植物をも食べるようです。もちろん、この堆積物にはゴミムシやダンゴムシなども多く、彼らの死骸も大量にあるので、それを食べている可能性もあります。

やがて堆肥αの高さが1メートルある、と書きましたが、2週間もすれば上部に積まれた植物は枯死して嵩も縮まります。余程積まないと、これだけの高さにはなりません。今後も少しずつ積み重ねられるよう、頑張らせていただきます。

近いうちに、このやがて堆肥αを上部から5センチぐらい引っぺがして、写真を撮ってみようかなと思っています。

ドキドキします!
何が出てくるか楽しみですね!

※写真は全て20.315が撮影。


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