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一枚の「風呂敷(フロシキ)」で世界が変わる!? 気楽にはじめるSDGs

「SDGs、やってみたい! けど、何から始めればいいの?」
「ムダをなくして、シンプルでエコな暮らしを送りたい!」

このように思っている方、必見!

今回は、暮らしの中に取り入れることで

 * 「衣・食・住」をより大切にしたくなる
 * 家庭ゴミを減らしてムダをなくせる
 * 抗菌作用、化学物質を含まず家族にも安心

と、いいコトだらけの気楽に始められるSDGsとして、
「風呂敷(フロシキ)」「蜜蝋(みつろう)ラップ」をご紹介します!

SDGsが注目されている今、
「サスティナブル」「エコロジー」「持続可能」など、
環境を意識したキーワードを目にする機会が増えています。

「興味はあるけど、なんだか難しそう‥」
「やってもいいんだけど、個人が取り組んでもたかが知れてるでしょ」

と、なかなか一歩踏み込めない方もいるのではないでしょうか。

たしかに、貧困格差問題、戦争と平和、地球温暖化など、
個人の力ではどうしようもないような世界的な規模の課題解決も
SDGsには盛り込まれています。

しかし、全部で17設定されている目標の中には、
一人ひとりの暮らしや意識の変化が解決につながることもたくさんあります。

そのなかでも、今回は私たちの暮らしに身近な「プラスチック」に注目して、
SDGsについて考えながら、理想としたい「シンプルでサスティナブルな暮らし」を手に入れるヒントを見つけていきたいと思います。


1.「サスティナブル」な暮らしとは?


SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、
日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。
つまり、「サスティナブル」=「持続可能」という意味になります。

SDGsは、2000年の国連サミットにおいて、
国際社会の目標として安全で豊かな世界を作るために合意された
MDGs(ミレニアム開発目標)を前身としたもので、
2015年、国連サミットにおいて採択されました。

まずは、全部で17ある目標を見てみましょう。

  1. 貧困をなくそう
  2.飢餓を0にしよう
  3.すべての人に健康と福祉を
  4.質の高い教育を全ての人に
  5.ジェンダー平等を実現しよう
  6.安全な水とトイレを世界中に
  7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
  8.働きがいも経済成長も
  9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  10.人や国の不平等をなくそう
  11.住み続けられるまちづくりを
  12.つくる責任 つかう責任
  13.気候変動に具体的な対策を
  14.海の豊かさを守ろう
  15.陸の豊かさを守ろう
  16.平和と公正をすべてのひとに
  17.パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsは地球に生きる誰一人として取り残さないことを目的としています。
それを達成するためには、国や政府、企業だけが取り組むのではなく、
世界中の全ての人々が未来の自分のために課題に向き合い、
ゴールを目指して取り組む
ことが大切です。


2.プラスチックがなぜ問題なのか?  


ペットボトルやお弁当箱、スーパーのお惣菜のトレイ、
買い物をした時のビニール袋、また洋服や文房具など生活用品まで、
わたしたちの暮らしを支えるさまざまなものに
「プラスチック」が使われています。

軽くて丈夫で安価、とても身近で使いやすいプラスチックですが、
それが廃棄ゴミになると、大きな問題につながってしまいます。
正しくリサイクルされず棄てられたプラスチックが行き着く先は自然界です。

例えば、海につながる問題

海に流れ込んでしまったプラスチックは、
分解されることなく海洋ゴミとして海上を漂流し漁業に影響を与えたり、
海岸に流れ着き漂着ゴミとして蓄積されたりと処理が難しいものになります。

世界中の海には、すでに1億5,000万トンものプラスチックごみがあると言われ、
さらに毎年800万トンもの新しいプラスチックごみが流れ込んでいると推定されています。

このままの状況が改善されずに続けば、2050年には海にいる魚の重さよりも
プラスチックごみの重さの方が大きくなるといわれています。

また、プラスチックは、紫外線の影響や海流の力によって細かくなり、
5mm以下の「マイクロプラスチック」となって世界中の海に散らばっています。

魚の卵と勘違いしてそれを食べてしまう海の生きものたちも多く、
その生きものたちの命を食べて生きているわたしたちの体にも
蓄積している可能性があるとされます。

次は、森につながる問題

野生動物が消化不良で大量死してしまうという報道がありますが、
鹿やウサギたちの胃袋からは大量のレジ袋やプラスチックごみが発見されることが
多くあるそうです。
人が森や山に捨てたゴミを、エサと間違って呑み込んでしまっていると考えられます。

また、プラスチックは土に埋めても分解されず、もちろん肥料にもなりません。
それどころか、蓄積されると土壌に影響をもたらし、
最悪の場合は土砂崩れなどの遠因にもなる恐れがあります。


3.どうしたら解決できる?プラスチックゴミを減らす方法


これまで見てきたプラスチックごみが抱える現状は、
SDGsゴール14「海の豊かさを守ろう」
15「陸の豊かさを守ろう」に関連する問題です。

海や森はたくさんの生きものたちの命を育てる場所であり、
それらを食糧としていただきひとも命をつないでいます。

また、自然の美しさに癒され心を豊かにし、
活力をあたえる大切な場所でもあります。

どうしたら、プラスチックごみを減らすことができるのでしょうか?

買い物ではエコバックを使いレジ袋をもらわない、詰め替え商品を選んで購入する、容器のリサイクルをする、などなど、多くの人がすでに生活に取り入れている工夫もたくさんあると思います。


4.風呂敷(フロシキ)で世界を変える? 
 「包む」を見直し地球に優しい暮らしを


プラスチックごみを減らす工夫。
今回は暮らしの中の「包む」ことに注目してみましょう。

日々の暮らしの中で、物を「包む」という場面がけっこうたくさんあります。
包むということは、「包まれるモノ」「包むモノ」少なくとも2つのモノが存在します。

その内容や用途によっては、ムダを減らし、シンプルかつ地球に優しい
「サスティナブルな暮らし」につながるヒント
があります。

* 蜜蝋(みつろう)ラップ

食品を包むといえば、ラップ。いろんな場面で大活躍し、生活に欠かせません。
そのラップは使い捨てがほとんどで、多くは生活ごみとして処理されます。

ラップの消費を減らすために、包まないで良い方法、
例えば「タッパーにいれる」という選択もありますが、
持ち運びを考えると、かさばらないラップを使いたい場面も。

そんな時に使えるのが、洗って繰り返し何度も使える優れもの
「蜜蝋(みつろう)ラップ」です。

みつろうラップは、布に蜜蝋(みつろう)や植物性オイル、
天然樹脂を染み込ませて作るラップで、繰り返し使えるので
プラスチックごみの削減につながります。

さらに、使い捨てのラップフィルムにはない程よい通気性があり、
みつろう特有の天然の保湿性と抗菌性が、食材の鮮度を保ち
美味しさを長持ち
させてくれるといわれています。

その上、100%天然素材なので有害物質が含まれておらず、
燃やしても土に埋めても土壌や空気汚染につながらず、地球にも優しい素材です。

メリットばかりのみつろうラップですが、その特性上、
熱を当てると液体状になって溶け出してしまうため、
お湯で洗ったり電子レンジで温めたりしないように気を付けること、
生肉や生魚など酸の強い食材を包むのにも適していないなど、
知っておくべきデメリットの面もあります。

実際に使用、制作する時には、改めて情報を確認しましょう。

* 風呂敷(フロシキ)

日本の伝統文化であり、昔からモノを包んだり運んだりする時に使用され、
人びとの暮らしに寄り添っていた「風呂敷(フロシキ)」

古いモノというイメージがあるかもしれませんが、
最近ではさまざまなデザインを取り入れたり、
その美しさから海外からも注目されたり
と、風呂敷が見直されています。

本来の用途である「包む」「運ぶ」として、
買い物の際にエコバックのように使うこともできますし、
テーブルクロスや壁掛けなどアートとして楽しむこともでき、
使い方は工夫次第で何通りにも広がります

また、風呂敷の最大の魅力は、包み方がたくさんあること
お菓子や料理など四角や丸い箱にいれたモノでも、
お酒やワインなど細長いビンのようなモノでも、
包むモノによって包み方をアレンジすることができ、
美しく安定して持ち運ぶことができます。

おみやげや贈り物として誰かにモノをプレゼントする時、
包装紙や袋は見栄えがするキレイな物を選びたくなります。
もちろん、外見の美しさも大切ですが、それよりも重要なのは中身と、
一番大切なのは「気持ち」
です。

もともと、おみやげなどを手渡しするときには、
紙袋などから出して中身をとり出し、正面を相手にむけて渡すのが正しいマナー。

袋など包むものは、大切な贈り物をホコリなどから守る役割であるため、
そのまま渡すことは本来しないそうです。

正しいマナーと所作で、大切な品を心を込めて相手に贈る。
さらにムダをなくすことがプラスチックごみの削減にもなり、
地球にも優しいシンプルライフ
にもつながります。

5.まとめ

シンプルでサスティナブルな暮らしを手に入れるヒントを見つけるために、
今回は「プラスチック」に注目し、その問題と解決策を考え、
さらに身近な「包む」ことを見直し地球に優しい暮らしについて考えてみました。

このように、日々の暮らしのなかには、
SDGsの目標につながる要素がたくさんあります。

小さなことから一つずつでも、
SDGsの視点を暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ムダのないシンプルな暮らしは心を豊かにし、
結果として地球に優しいサスティナブルな暮らしへとつながっていきます。

まずは、「みつろうラップ」「フロシキ」を手に、
SDGsの一歩を踏み出してみませんか。
 


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