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生きづらい世の互助ラジオ「OVER THE SUN」

労働とSNSパトロールで眼球を酷使し、Netflixも何だか見る気が起きない、頭が疲れているのでkindleも読みたくない、でも五感が暇。そんな時にボーーーーーーーッと聴きながら笑ったり唸ったり泣いたり勉強になったりで、遅ればせながらその魅力に気づいた。面白さが自分ひとりの手に余るので、書き起こした次第。

その番組の名は、TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』

オーバーザサン、つまりオバサン。podcastランキング上位の常連番組だから、本当今さらなんですが黙っていられないので書く。

ジェーン・スーさんのエッセイが好きで、特に『私がオバさんになったよ』『これでもいいのだ』は、心の赤ペンを握り締め、ラインマーカーを引きながら笑ったり泣いたりしながら読んだ。
それがなんと、毎週リアルタイムで喋る喋る。堀井美香さんとのコンビ、絶妙なバランスで、歳をとるのって楽しいなと思える。時に抱腹絶倒、時に涙、時に社会問題、時に無血革命、そして互助会。次々と繰り出されるキラーワードの天下一武道会のような約1時間。女友達って最高だよね。知ってる。ずっと前から。

そしてスーさん、美香さんのみならず、現代のハガキ職人っぷり半端ないリスナーの皆様のお便りが、どれも温かくユーモアや慈悲に溢れ、こんな人たちが市井を歩いているなら世の中捨てたもんじゃないと思える。ちなみにペンネームのことは、「オバネーム」と呼ばれている。


最近のホットトピックはヒヤシンス。リスナーのお便りをきっかけにみんなでヒヤシンスを育てようという誰も傷つけない静かな無血革命。年をとって花を愛でる。心はカーリーとか言ってたら、本家 假屋崎省吾御大まで話が届いて、御大もヒヤスンス栽培を始める熱い展開に。コロナ禍にウイルスがこうも容易く国境を越えるのかと思ったけれど、現代はラジオもpodcastやSpotifyで国境も時間も越え、ヒヤシンスの球根を探し回る海外リスナーもいて地球各地の一体感にこちらまで胸熱。
当の私は、これ以上気を配る対象を増やす余裕がなく、みなさんの栽培風景を見て楽しむことに。でもそれで良いんだって!それも良いよね。

スーさんが昔から何度か書いてる?言ってる?ことに、「自分が決めた選択肢を正解にしていくしかない」「自分を幸せにすることが自分の義務」があるんだけど、個人的にこれを心に刻んで生きている。もう今週だって思い出すのも嫌なくらい恥の多い人生でしたが、反省したり勉強したり軌道修正したりして、今の自分にとって悪くないと思える毎日をやり続けるしかない。と、自分に言い聞かせています。


社会人になり生活スタイルの変化で、昔みたいに四六時中友達と話すこともないし、会社の人はまた違う関係性にいる(私はね)。その上コロナ禍で人に会う機会も減って、そろそろ誰かと思い切り話したいと思う、そんなタイミングなのかもしれない。近々お友達と高級なお茶の約束があるので大変楽しみ。


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