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とある宇宙人からものの見方を教わった話

惑星探査機はやぶさがリュウグウから持ち帰った石や砂から、23種のアミノ酸が見つかった。その中にはタンパク質を構成するアミノ酸も含まれ、地球生命の材料が宇宙から到来したのではないかという説を補強する成果である。

というニュースを聞いて、宇宙つながりで子どものころに読んだSF小説を突然思い出しました。

タイトルも作者も不明。
小学校の高学年のころ学校の図書館で借りまくっていた、児童向けのSF全集の中の一冊。
もしかしたら有名な小説なのかも。

それは宇宙探索隊の物語。
地球外の知的生命体に遭遇するエピソードがあるんだけど、その姿がなんと

”からだが無くて意識だけ”
なのでした。

すっごい衝撃。

思考だけで隊員に語りかけてくるその存在、それが敵だったのか味方だったのか、遭遇したあとどんな展開があったのか、それすらも忘れてしまったんだけど(ごめんなさい)、そのときの衝撃だけは覚えています。

宇宙人といえば、垂直に立ったタコみたいな火星人タイプとか、頭と目がデカくて灰色をしたグレイタイプとか、そんなのがおなじみ。
だけど、よりによって形が無いとは。

形があるより不気味で、そして思考だけで存在するだけあってすごく高い知性があるその宇宙人、私はめちゃくちゃカッコイイと感じたのでした。
そしてそれを考えた作者、すげえ!って。

そのとき私には、
「常識とか当たり前のことに囚われてはいけない」
ということがインプットされてしまったみたい。

それ以来私は、なんとなく物事を違う方向から見るようになった気がします。
”みんながいいって言ってるからいいんだ”とか、”そんなの常識じゃん”とか、そういう考え方からあえて遠ざかってみるというか。

結果、協調性がなくてめんどくさがられたり、ファッション的には個性を追いすぎて浮いちゃったりと失敗も多かったけど、おおむね楽しく人生を過ごして来られたっぽい。

まずは自分で考えてみる。
最終的にみんなと同じ結論になるのならばそれでヨシ。
違う結論ならば、押し通すべきなのか、もしくはどうすり合わせて折り合いをつけるのかを考える。
ちょっと時間はかかるけど、きちんと物事を考えた道のりは、決して無駄にはならないと思うのです。

例の小説を検索してみたものの、残念ながらなかなかヒットしません。
あの宇宙人にもう一度会いたいなあ。

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