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ムスコの言葉は魔法

今日も車を運転して出かけた。無意識に当たり前のようにウィンカーを出す。いや、ウィンカーを出さずに急にスピードを緩めて曲がったりする車が多いから、当たり前じゃないのかもしれない。でも、意識の問題だけで、動作としては全然難しくない。みなさん、ウィンカーは早めに出しましょうね。

今日、そのウィンカーを出した瞬間、子供だったムスコを乗せて運転してたときのことを思い出した。

「ねえ、ウィンカーってどうやって出るの?」
カチカチ鳴っているときにおもむろに聞いてきた。
「ここにこれ、あるでしょ。右に曲がりたかったら下に、左は上に、動かすんだよ」
「えっお母さんがやってたんだ!勝手に出るんだと思ってた、すごい!」
なんじゃそりゃ。そんな便利なウィンカーあったら良いよね〜。可愛いなあ、ふふふ。

そして、そのとき「すごい!」って言われて嬉しくなった、そんなくすぐったいような気持ちも思い出した。毎日一生懸命やってるのにだーれもほめてくれないし、バタバタで自分で自分をほめる時間すらないし、自分のことをとってもちっぽけに感じてたから、そんな言葉がすっごく嬉しかったんだよね。

「なんだ、私ってすごいんじゃん!」って、ふっと楽になった。ムスコの何気ない単純な「すごい!」にあれほど助けられたなんて。ほんと、子どもの言葉って魔法。忘れちゃってて申し訳ない。他にもいろいろムスコに助けてもらったことはあったと思うけど、相変わらずバタバタと過ぎる日々の中に埋もれちゃってる。ちょいと掘り起こしてみようかな。

実は、ただいてくれるだけでありがたいんだけどさ。

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