フジフイルムSilvi 70とKodak UltraMax 400の37枚
久々にフィルムで撮ったやつの現像が上がってきたので、久しぶりの「フィルム一本全部載せる」ですよ。
成功写真のみ厳選した数枚ではなく、箸にも棒にもかからんようなしょうもない写真まですべてを晒す、「私ちょっと写真上手いんですよPENTAX道場免許中伝ですし」という顔してる私の実態がみられます。
今回の一本は、先日手に入れたフジフイルムSilvi 70で撮ってます。
えー、フィルムについて、上記のように記載していましたが、ネガの現物を見てたら勘違いで、これに入れてたのはUltraMax 400でした。レンズの暗いコンパクトだからISO800を入れたと思いこんでたら違った。
2倍ズームの35-70mmと欲張らず、しかし小型化からは逃れられずF5.2-9.8とかなり暗黒になってしまったSilvi 70のレンズは果たしてどれほどの実力だろう?
多分手前の階段の縁をファインダー内で水平にしようとしたら、そもそもちゃんと正対できてなくてパースがついた、という、こういうものは慎重に精密に撮らなきゃ、パっと撮ってもダメやぞと言ってやりたくなる一枚。
どこだったかな。どこかのビルの中庭?みたいなとこ。
フィルムコンパクトカメラの赤外線アクティブAFって、ガラスがあったらそこにピント合わせちゃうんですよね。知ってたのにやっちゃってるっていう……。
大阪農林会館。私は地下のギャラリー・ソラリスしか利用したことないですが、大大阪時代のビルですね。
ソラリス前。いや腰を落として撮らないとこういうのは……。
レンズの歪曲は糸巻き型かな?
ISO800のおかげか、意外とブレずに写ってくれた。
大阪写真会館。久々に寄ってみて、昔からカメラの山の隙間で人が買い物をするようなスタイルの店が変わらず健在。
確かこの日はソラリスの後にギャラリーをはしごしたから、ギャラリーがあるどこかのビルだなあ。さすがにISO800でも手ブレしちゃった。
どこのビルだったっけな。昭和モダンなビルが妙に雑然としてて気になっちゃって。
猫様。
70mmしかない望遠だと、どれくらい寄らせてくれるか様子を見ながらになっちゃうので、同じようなカットになっちゃった。
こんなんでフェンスの向こうにピント合わせられるわけないですね。
いつもでかい黒いの持ってるのに今日はなんだ、って顔……でもないか。そこまで覚えてないやろ。
このダンディな日の当たり方、もっと望遠があればな。
通りすがりのペイント中。天王寺駅北口すぐにできてたCOO Rikuってペットホテル。
玉造の幸村ロード。大河真田丸にあてこんで、駅から真田丸の跡地に向かう道がそんな名前に。別に源次郎が電車で登城してたわけじゃないと思うけれども。
同じく真田幸村プッシュの玉造駅前で見かけたけど、デスサイズ持った武将って誰だ……?
しつこく芽を出し続ける木としつこく切り飛ばし続ける人との戦い。
ソテツの実だったっけ。なんか珍しいなと思って。
なんか雲が良い気がして、35mmで撮ったら電線もビルも入っちゃって、70mmで撮り直してみたけどファインダー視野率が低くてビルが残ったやつ。
意外と都心だと送電鉄塔は近くで見れんような。
べんち。
昔の写真っぽさを出すなら内蔵ストロボを安直に光らせちゃうのも手やで、と試してみたやつ。
また鉄塔。
トキワサンザシ。ほんとは手前にピント合わせたかったんだけど、あんまり寄れんのよね。0.8m最短。
東大阪の集落にあった観音様。
これも東大阪の集落にあった神社。確か諏訪神社といったかな。
左下にうっかりなにか写り込んで、フラッシュの光で飛んじゃってるから霊的なものっぽく見えちゃったり。心霊写真なんて大体そんなもんだったんだろうなあ。
またトキワサンザシ。花持ちというか実持ちはそこそこいい。
いくらなんでも大量につけてるな、と思って撮ったような。
あっと思ったら満開になって、あっと思ったら散っていった銀木犀。しかし肝心の銀木犀の日当たりがいまいち。
奥ピンになってるなあ。どこで測距してると表示されるわけでもなし、ピンポイントに狙うのは難しい。
なんというかどのカットでもさほどシャープな写りって感じはない……というか結構ゆるっとした写りかな。
隙間から草の芽が出てるあたりに生命力を感じたりしつつ、これどう見ても切り株じゃなくて台風で折れた木だな。
壁と思ってたら窓があって、でもガラス窓ごと白塗りにされてる。フラッシュ飛ばしたおかげで、昭和っぽい写真になったかも。
天王寺公園のこのあたり、私は好きな場所。
右手は茶臼山、真田幸村も本陣にしたとこ。左は通天閣。世界一高い、と主張する人もいる(いない)。
そろそろフィルム終わりかけだけどまだいけるんかな、と手近なモミジを撮ったところで最後。
Silvi 70を一本使ってみた感じは、というと。
シャッターフィールがちょっとびっくりするほど悪くて、ぐにゅうっとした触感のを強く押し込んでやっとレリーズされるの。いくら廉価モデルだからって悪すぎる気がするので、劣化か故障かなんかだったかも。
シャッター音もなんというか、「ぶびっ」っていう感じで、そういう音鳴らして作動するカメラを使ったことがないもんで、本当に動いてるか不安になっちゃった。
この2点は正直異様に思えたけれど、カメラの世界がデジタルに塗り替えられていく2001年という時代ゆえの事情でもあったのかな。
レンズは35-70mm F5.2-9.8と、当時にしても低倍率ズームで暗い、欲張ってないスペックだとは思いますが、だからって別に目を瞠るほど写りが良いなんてこともないかな。
ただまあ、コンパクトフィルムカメラのAFって、粗いものだと最短・中間・無限遠の3段くらいとか、そこまででなくても大まかに測距して大まかに合わせるくらいのものだから、びしっとジャスピンってカットは少なかったかも。なんなら無限遠が一番よく写ってた気も。
その分、写りが悪いと思うほど変なところもなさそう。裏蓋あけて後ろからレンズを見ると、非球面レンズも使ってるみたいで、そんなにおざなりなレンズでもないでしょう。
カメラの方も、さすがに安くて小さくて良い部品は使える時代だろうし、ネガですら怪しいような露出大外しとかもなく、ズームの駆動とかが極端に遅いとかもなく、まあ無難な感じの出来でした。
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