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定年というサラリーマンのゴールを迎える方々を見て考えるキャリアタイプ

 サラリーマン人生を20年ほど送っており、その中で昨今では定年を迎える人も出てきた。同僚と「俺らはこのまま逃げ切れるかなぁ」と定年を無事に迎える人達を羨みながら、笑顔で送り出す。
 あと20年以上、このまま何事もなくサラリーマン人生が安泰だと言える人は、昨今では大企業の中ですらなかなかいないのではないかと思う。ただ、もし40歳からそのように思える企業があるのなら、それは本当に素敵な企業であるし、手放してはいけないものであると、個人的には思う。ただ、そう思う私の視野がただ狭いだけかもしれないが。定年を無事に迎えられる安心感は良いが、ふと顔を見てもその人が幸せなのかを判断することは難しい。願わくば、会社を退いた後も、どんな形であれ幸せであって欲しいとは思うし、自分も幸福でありたいと願う。

 今ですと大体サラリーマンとしては65歳ぐらいまで働く計算が一般的なように思う。今40代の人は70までが当たり前になっているかもしれない。個人的に70まで働くことは推奨しないが、働くのが好きな人がいいのかもしれない。
 長いキャリアを積んだ人々を見ていく中で、「意外にキャリアって大別できるなと思い、これまた主観で書いていく。

1.大企業に長く勤め続けて定年を迎えるタイプ

 今、定年を迎える人は私の中で圧倒的にこれが多い。ちなみに会社の都合で勝手に会社名が変わってしまったとか言うものは個人的に転職に含まれないので、このタイプ。
 結局、例えば昔大手に入ったものの、会社が切り売りされても現在の仕事をし続け、定年を迎える人はこれにあたる。いわゆる転職活動というのを表立ってせずに、会社とのみ折り合いをつけて生きていくタイプ。これも一つの美徳であるように思う。
 一つのことを長く続ければ、雨粒も石を穿つ時が来る。コツコツと続ける力が日本の土台である側面は必ずあるだろう。変に転職活動なんてしなくていいのかもしれない。

2.大企業に長く勤めて、最後に転職をするタイプ

 このタイプは経験で言うと数社、ということになる。長く大企業に勤め、色々と経験し、子供が巣立ったり、プレッシャーが下りた時に最後にチャレンジをする感じ。
 上記のように前向きな場合もあるが、会社の都合で事業部門を切り売りする中に巻き込まれるというケースも考えられる。ただ、長く培った経験は本人を裏切ることなく、後は勇気一つ。そんな中で逞しく最終キャリアを着地させる。ちなみに病気が背景にある方もいらっしゃる。

3.スペシャリティを育てて、会社を渡り歩くタイプ

 このタイプの方をお見受けした時は正直、個人でも生きていける、一番自由に近いタイプ。他の人が追随できないような能力を一つ持っていることが条件。なかなかお目にかかることはない。コンサルなどに多い。
 難関試験を突破して士業として営む人もこれに含まれる。この人たちは「会社で働く」というよりはその能力や資格で働いているということになり、多くの会社を経験するが、本質的に仕事に困ることはあまりないかもしれない。ただ、世界や日本にオンリーワンの人材なんていうのは、どんなことであってもなかなかない。常に努力を怠ることはできない、厳しい状況であると言えるが、そういうことを乗り越えてきたからなのだろうか、満面の自信を携えている方が多い。

 定年というサラリーマンのゴールから、その方々の人生を逆算し、少し考えてみた。自分が高齢者となった時にはどうなるのだろうか、と。
 40まで生きて思うのだが、人生は長い。けどまぁまぁ、あっという間にこの年齢になってしまったので、それなりにその時はすぐ来るかもしれない。ただ、後悔の無いよう、毎日を過ごしたいと願う。

良い、定年までの日々を。そして無事迎えられた方、お疲れさまでした。

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