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明治安田生命J1リーグ 第19節 ベガルタ仙台戦 マッチレポート

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安部、安西の移籍


今節を振り返る前に移籍の話題から。

先日、発表となった主力2人の移籍。

クラブ初のACLタイトルをもたらしてくれた2選手の移籍は個人的にも悲しく、複雑な気持ちです。

鹿島を経由しての欧州移籍を振り返ると

昌子、植田、柴崎、大迫、内田、中田、小笠原、柳沢など、クラブだけでなく日本代表を背負ってきた選手の通ってきた道なのです。

ましてや、今回の安部に関してはFCバルセロナという欧州トップクラブへの移籍。クラブワールドカップの出場も含め、徐々に「鹿島アントラーズ」が欧州クラブに認められ始めている証拠でもあります。

まさに次なるステップに選手だけでなく、クラブも上がろうとしている段階。

このまま伸びていけば、

日本代表のスタメン全員がアントラーズファミリー

の試合も現実化していくでしょう。

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期待がかかる底上げ


主力2人が抜けて、戦力ダウンが騒がれる中で期待されるのはやはりベンチメンバーですね。小池を筆頭に、今節メンバー入りのブエノ、名古、小田、山口がスタメンにどれだけ食い込めるかにかかっています。

もちろん、フロントは移籍市場で新戦力を模索しているかもしれません。それに加えて怪我人の復帰があったとしても、ディフェンス・オフェンスで各1人はスタメンが変更するくらいの競争が欲しいです。

「今、上位にいるしこのままの状態でよくない?」

という意見もあるかと思います。優勝ラインを考えると、十分射程圏内にはありますね。

しかし、ここ数試合の戦い方を見ると

土居、白崎、セルジーニョの依存度が高まってきています。

重要な試合や過密日程で彼らに依存しきっていると、機能不全な試合が確実に出てきます。後半戦にチャンスをつかむのは誰か!!!


リスペクトした仙台


仙台は、ホームでの戦績が好調ながら鹿島をリスペクトする形で試合に入りました。

正直、鹿島ファンとして弱点だと思っているのは

最終ラインのビルドアップの質が低いことです。

良く言えば、ノーリスクで潔くボールを捨てにいくことです。

前線に放り込んで捨てたボールが跳ね返されると、ボール保持の時間が短く、厳しい試合展開になる弊害があります。

僕が相手監督ならCBに同数のFWをあてて前プレをかけます。(笑)

前半の仙台は、制限をあまりかけることなく「構えているふり」をしていました。

そのため先制点は、鹿島右サイドにボールが寄ったにも関わらず容易に前線まで運ぶことができました。

得点シーンの小池の折り返しは見事でしたね!

業界用語の「たたむ」キックとはまさにあのこと!

後半の仙台は、発破をかけられたのか前線からアグレッシブにプレスをかけて鹿島は終始押し込まれました。

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磨かれてきた監督マネジメント


ちょっと上からの言い方にはなりますが、ここ最近の大岩監督のマネジメントは目を見張るものがあります。

・白崎、伊藤をチームに上手く融合

・土居にタスクを与え復調させる

・怪我人多発のなか、全タイトル射程圏維持

・ブラジルトリオ同時期用による覚醒

など。ここまでのマネジメントを半シーズンで同時にこなすことはプロの監督でもなかなか難しいのではないのでしょうか?

今節気になったマネジメントトピックスとしましては、

交代選手のタスクです。

予想タスク

名古

まずは守備タスク優先。インテンシティを生かしたアプローチで高精度クロッサー永戸のケア。攻撃時は持ち前の推進力で中途半端にパスで逃げず、前に運ぶこと。

伊藤

ラフボールを拾い、できれば収めて時間を作ること。守備スイッチはセルジーニョの代わりに回数を補う。セットプレー時はストーンとして跳ね返す。

ブエノ

対峙する、フレッシュな石原のケア。流れてくるハモン対策。

ざっとこんな感じかと思われます。

それぞれの選手の特徴をポジションや時間に当てはめていく交代策ですね。交代選手が一番ストロングを発揮できるタイミングで起用するので、選手もやりやすいでしょうね。こうやって、徐々に自信を与えながらスタメン起用の計算が立つことを「待っている」かのような。お見事!!

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まとめ


正直、仙台の戦い方をみると勝たなければいけない試合です。ジュビロ戦も踏まえ、質も求められる試合で選手・監督はミッションを遂行したのではないでしょうか。移籍した選手におそらく、刺激や悔しさを抱きながらやっている選手も多いはずです。今後は伊東、鈴木、内田あたりが帰ってきていよいよ本番ですね!スタメンの座も用意されていない良い状況で、わくわくが止まりません!

最後まで読んでいただきありがとうございました。ではまた!



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