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言葉の間の静寂:ドイツ人にとっての相槌の意味

ドイツ人のコミュニケーションスタイルの一つに、相槌が極端に少ないことが挙げられる。
この習慣に初めは戸惑いを感じた。
彼らは基本的に相槌を打たないため、自分がドイツ語で話しているときに、相手が理解しているのかよく不安になったものだ。

対面であれば相手の表情や仕草から、「理解している/していない」を推測できるが、電話で話す時はそのような手がかりがない。
要件を伝えても、電話口の相手は何の反応も示さないため、自分の話が伝わっているのか以前に、そもそも話を聞いているのか疑問になる。

なぜドイツ人は相槌を打たないのか。これは文化の違いに起因する。
彼らにとって、相槌を打つことは話し手を急かすことになると捉えられるようだ。


なので、こちらが話していても相槌がないのは、相手が無視している訳でも怒っている訳でもなく、異なる文化間のコミュニケーションから来る「相槌」への認識の違いである。

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