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おいしい日本、それを知らない日本人の二律背反

2023年09月23日記事

SNS版ビジネス、youは何しに日本に来たの

新連載:外国人エンジニアに聞く「あなたは何しに日本へ」
米Amazon辞めて日本のスタートアップに とある外国人エンジニアに理由を聞いた
2023/9/21(木) 10:07配信 ITmedia NEWS
令和は多様性の時代。IT業界でもさまざまな人が働いている。海外から来たITエンジニアなどもその一例だ。とはいえ、いざ外国人エンジニアと一緒に働くとなると、考え方の違いを感じる人もまだいるかもしれない。

【画像】サーター・アンドリューさん


ITmedia NEWS

 そこで本連載では、実際に日本で働くITエンジニアの人たちにインタビュー。日本に来た理由や、日本で働くことの印象などを聞いていく。第3回は、AIによる音声解析サービスなどを提供するRevComm(レブコム、東京都渋谷区)で働くサーター・アンドリューさんに話を聞いた。

あなたはどうして日本に?
──まずは自己紹介をお願いします。

アンドリューさん(以下敬称略) サーター・アンドリューと申します。24歳で、ソフトウェアエンジニアをしています。前職は米Amazon.comのフルスタックエンジニアでした。現在は「Zoom」や「Google Meet」などのオンライン会議システムと、レブコムの音声解析サービスとの連携を担うチームで働いています。

 レブコムで働き始めたのは3月です。前職を辞め、まずは米国から業務委託で働き始めました。その後、ビザが取得できたので日本に行き、8月1日から正社員として働いています。住んでいるのは中野区です。

──日本に来た理由を教えてください。

アンドリュー 米国にいるときから、日本のテック産業のイノベーティブさとスピードに惹かれていました。実際に日本に行き、そういった環境で働きたいと思っていました。

──恐らく日本の多くの人々は、アンドリューさんが仰った「日本のイノベーティブさ」という言葉に首をかしげると思います。アンドリューさんにとって、日本のどのような点が米国より革新的なのでしょうか。

アンドリュー 前職の話にはなりますが、実はAmazonはすごくハイプレッシャーな環境の中で働かなくてはいけないにも関わらず、使っているツールが古いなどの問題がありました。一方で、現在は以前より環境が変わるのが早く、結果的にイノベーションが起きやすいと考えています。

──前職を辞めた理由も、同じような点にあるのでしょうか。

アンドリュー Amazonにいたころは、とにかく全ての動きが遅いと感じていました。自分はもっと早いペースで仕事をして、もっと広範なスキルを取得したいと考えた結果、スタートアップで働きたいと思うようになりました。

──日本ではない国で働く道もあったと思いますが、なぜ日本を選んだのでしょうか。

アンドリュー もともとずっと日本で働きたいと考えていたのが理由です。大学を卒業してAmazonに勤め、そろそろ実力がついたと思って転職しました。

 日本の文化、特に言語に興味があり、幼少期から日本に魅了されていました。日本文学にも興味があり「芥川賞」が人名に由来していると知ったことをきっかけに芥川龍之介の作品を読んだり、その途中で見つけた三島由紀夫の作品を読んだりしています。

──とはいえ、転職先として日本企業を探す中では、レブコム以外にも様々な選択肢があったと思います。その中でレブコムを選んだ理由を教えてください。

アンドリュー 自分が職を探していたときに、たまたまレブコムもグローバル人材を探していたことから目に留まりました。レブコムはAIを活用したサービスを手掛けており、同時に製品を内製でスピード感を持って開発していることから、自分が求めていたイノベーティブに沿っていると判断してこの会社を選びました。

──日本での職探しにはどのようなサービスを使ったのでしょうか。

アンドリュー グローバル人材向けの求人サービスを複数使いました。レブコムを見つけたのは「TokyoDev」という、ソフトウェア開発者の就業支援サービスです。

「日本は長時間労働」と聞いていたけど…… 実際に働いた感想
──日本で働いてみた印象はいかがでしょうか。

アンドリュー 米国にいたときは、日本の会社は残業が多く、長時間労働を強いられるというような話を聞いていたのですが、実際はそんなことはありませんでしたね。日本というよりは、あくまで今いる会社の話ですが。

 外国から日本に来て、生活を落ち着かせるまでにはやらなければいけないことがたくさんあります。そんな中でも、フルリモートかつフレックスで働けたのは非常に助かりました。

──言語の点で不便はありますでしょうか。

アンドリュー チームには自分含めて外国人が4人、日本人が3人いますが、基本的には英語でコミュニケーションしていますので問題はありません。レブコムでは、社内チャットツールにAI自動翻訳機能を導入しているので、他のチームとのコミュニケーションについても問題は最小限だと思います。

──日本のIT業界への印象を教えてください。

アンドリュー 日本に来る前は、ある面でイノベーティブな一方、別の面で遅れているというステレオタイプな印象を抱いていました。ただ、実際に来てみるとそうではなくて、最新のテクノロジーで社会を前に進めようとしている印象です。

──最後に、今後のキャリアについて考えがあれば教えてください。

アンドリュー 短期的にはソフトウェアエンジニアリングのスキルを磨いていきたいと思います。もう少し中長期的な話では、今後入ってくる外国人エンジニアと会社をつなぐような立ち位置になり、自分のような人材が働きやすい環境を整えたいと考えています。
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「毎週アキバに寄ってます」 外国人ITエンジニアに聞く「あなたはどうして日本に?」 マネフォ子会社勤務・ヒルミツさんの場合

「アニメやゲームが好きで日本を選びました」
2023年05月09日 11時00分 公開 [吉川大貴,ITmedia] ITmedia NEWS
本連載では、実際に日本で働くITエンジニアの人たちにインタビュー。日本に来た理由や、日本で働くことの印象などを聞いていく。第1回は、マネーフォワード子会社のマネーフォワードiで働くエンジニアのヒルミツ・ヴィクターさんに話を聞いた。ITmedia NEWS
以下割愛


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