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「コンテンツマーケティング」はスポーツとの相性が抜群である

こんにちは。佐藤奨(さとうつとむ)です。

今回は、スポーツの「コンテンツマーケティング」について触れてみる。そもそも「コンテンツマーケティング」とは何か。人によっては、当たり前と思うことかもしれないが、なぜスポーツと相性がいいのか。どういう方法があるのかを大真面目に掘り下げてみます。

「コンテンツマーケティング」はスポーツとの相性が抜群

ウェブマーケティングの中でも「コンテンツマーケティング」はスポーツとの相性が抜群。ただし「権利」などを考えると、大きなプロリーグや協会が絡んでくると、映像や写真素材を自由に使いにくいので、マイナーなスポーツの方が比較的「自由度」が高いです。つまり実践経験を積むならマイナースポーツはアリ。

メジャーじゃない方が「世界観」を乗っけやすい

コンテンツのつくり込みの軸の話だが、実は、メジャーじゃないスポーツの方が「世界観」を乗っけやすい。乗っけやすいとは、コンテンツに、色を持たせやすい。(カルチャー色を出しやすいとも言える)

さらに、自分の関与度が、どのように成果に影響を与えているのかも見えやすい。成長にダイレクトに関わることが可能なので、「コンテンツマーケティング」で、実践を通してマイナースポーツを盛り上げたい(ファンを増やしたい)という人なら、ぜひチャレンジみて欲しい。

そもそも「コンテンツマーケティング」とは?何か

そもそも「コンテンツマーケティング」とは?何か。それはユーザー(または利用者、読者)に対して、コンテンツを利用して、求められる情報を提供して、自社に好意を持ってもらい、見込み客を獲得、または顧客化していくためのマーケティング手法のことを指す。

いわゆる、従来型のテレビCMなどの短時間の一方通行型のメッセージ発信という手法ではなく、生活者側(利用者側)に有益な情報などで接点を取り、好意を持ってもらう方を惹きつけ、顧客化していくマーケティングコミュニケーションである。

特にウェブサイトの発達、SNSやブログなどのプラットフォームが成長することによって、発信がしやすくなってきたことも「コンテンツマーケティング」が発展してきた背景である。

スポーツはコンテンツ化できる情報に溢れている

スポーツ(特にプロスポーツ)においては、そもそもの試合映像(ハイライト・スーパープレイ)、試合結果、イベント情報、周年記念、移籍情報、選手インタビュー、などなど、コンテンツ化できる情報に溢れており、従来のコアなファン、ライトなファン、それからこれからファンになりうる人たちに対してコンテンツを通してコミュニケーションを取りやすい。

しかも、例えば、健康食品を売りつけるような情報コンテンツなどと違い、情報の受け手側に好意を持ってもらいコンテンツをつくりやすいため、上記に書いた通り、「コンテンツマーケティング」はスポーツとの相性が抜群なのである。

数年前に「コンテンツマーケティング」のフレーズが流行

数年前に「コンテンツマーケティング」のフレーズが流行っぽくなっていた。(私の肌感覚では5、6年前くらい)今は定着して少し落ち着いてきたように思うが、スポーツ現場では、基礎というか、今後も必要とされ続ける取り組みだと思う。スポーツにおける「コンテンツマーケティング」は、未来永劫、求められる施策の一つだろう。

つまり、この「コンテンツマーケティング」というフレーズが数年前までバズワードっぽくなっていたが、スポーツにおいては今後も求められること。

フィジカル(身体)があまり関与せずにできるウェブ施策、いわゆる「コンテンツマーケティング」は、とにかく”やる”ことが一番。ウェブ環境さえあれば、すぐに誰でも”今から”でも取り組める。ヒントとなる情報はウェブにも書籍にも雑誌にもある。やりたいなら、やっちゃった方がいい。特にマイナースポーツ当事者。

ちなみに、やっちゃった方がいいといいつつ、自力で一人でやる場合、言えることは、日の目を見るレベル(多くの人に知られるレベル)になるには、相当な高いハードルがあるといわざるを得ない。これは、SNS運用にも言えること。誰でもできるけど、成果に繋ぐのは難易度が高めなのだ。

フィジカルがあまり関与せずと書いたが、補足すると労力はかかる。量もやって質も高めるには、例えば、PCの前に長時間張り付きになる。でも、例えば、飲食店をやるのに比べれば、発信することに向き合いつづけられるので、場所空間・モノにとらわれにくい意味において、フィジカルの関与が少ない。

「心を捉えてない品質低めなコンテンツ」だとキツい

ちなみに残酷なことをいうと、コンテンツの発信箇所として、多くの利用者がいるSNSなどを中心に情報配信するかと思うが、見ている人の「心を捉えてない品質低めなコンテンツ」は、その他の強いコンテンツに勝てず、埋もれてしまい、見向きもされない。質とは何か?を問いながらやる必要がある。

どういうコンテンツの発信が的確?

「コンテンツマーケティング」と言っても、そのコンテンツを発信する場所はさまざま。ウェブサイト(オウンドメディア)、ブログ、SNS、メルマガ等々。ウェブだけでもかなりの数がある。その、どれを利用したらよいかは、惹きつけたいユーザーがいる場所で、コンテンツのメッセージが伝わりやすい場所を選んだら良いと思う。常にユーザー視点が大事。

抽象的になってしまうが、Twitterがいいのか、facebookがいいのか、ウェブサイトがいいのかは、決まりはない。持っているコンテンツ(まはた制作するコンテンツ)で、どう接点をつくり、どうコミュニケーションをするか。つまり、惹きつけたいユーザーがいる場所で、適切な方法でやることが大切なのだ。それをやる目的とターゲット次第である。

つまり、どういうコンテンツの発信が的確か、どこで発信するか、というと、答えはない。「心を捉えやすい場所で、的確なコンテンツを発信せよ」

参考までにYBP PROJECTはどうしていたか?

参考として、私が関与するBMX普及団体YBP PROJECTはどうしていたのか。BMXコースである『YBP』のグランドオープンから最初の3年間は、ブログ記事だけで年間100記事程度の更新をしていた。それを3年間続け、facebookやinstagramの更新も200回程度更新していた。つまり、ほぼ毎日のように何らかのコンテンツを配信していた。

更新を続けたことで、マイナーなスポーツ団体の中ではかなり多い8000名のfacebook登録者が集まっている。

年2回実施している1万人集客するイベントの『アクティブキッズフェスタ』に関しても、1回のイベントで、最低50回程度の記事配信、facebookやinstagramの更新も50回程度を行なっており、イベント開催日から逆算して3ヶ月の間は、ほぼ毎日接点があるようにしている。

コンテンツに関しては、動画や写真、記事コンテンツを織り交ぜて発信している。

同じ量をやり続けることは大変だと思うが、マイナーな団体は、ある程度の量をやってようやく土台ができるくらいの感覚である。逆に少ない発信量で、品質も低めなら「コンテンツマーケティング」で成果に繋げるのはかなりキツい。

フォロワー数より、投稿数、エンゲージメントに着目を

プロのチームのSNSについてリサーチしている人は多いが、そこでのフォロワー数の数値でリサーチを終えるのではなく、年間の投稿数、もっと言えばエンゲージメントにも着目して欲しいところ。そこまで掘れば、また違った角度の効果が見えてくるはず。

私見として、あらゆるスポーツの活動が目に入るが、私から見ると、ほとんどのマイナーな活動団体の発信量が少ない。それもかなり足りない。あと5倍、10倍に発信を増やすにはどうしたらいいか?の議論が必要であろう。リソースの問題で、どうしても出来ない場合があるとは思うが、他にかけている時間をもっとコンテンツ投下に割けないか?など、一度優先度を考え直してもよいかもしれない。

まとめ

「コンテンツマーケティング」はスポーツとの相性が抜群であるが、ちょっと表面的にやったくらいでは、ほぼ無意味なので、ある程度の期間、フィジカルを活かして更新をしまくる覚悟が必要。やり続けることで成果が見えてくる。ただし効果が出にくいので、相性はいいとはいえ全員に薦められることではない。どうしても現状に困っている(特にマイナースポーツの団体)ならば、一つの打ち手として「コンテンツマーケティング」には挑戦してみてほしい。

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