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【Training】 タバタ・トレーニング

 皆さん、タバタ・トレーニングって知っていますか?結構前からあるみたいですが、僕は最近知りました。立命館大学の田畑教授が考案したトレーニング理論とのこと。今回はこのタバタ・トレーニングについて紹介します。

20 + 10 × 8 = 4

 このタバタトレーニングとは、20秒間の運動+10秒間の休息を8セット(計4分)行うことで、運動時のエネルギー供給機構における無酸素性と有酸素性の両方のエネルギー供給の限界の状態を作ることができる、というものです。

田畑教授が行った実験では、最大酸素摂取量の170%の運動強度で、上述したような運動と休息を1セットとして繰り返し行ったところ、はじめは無酸素性のエネルギー供給が優勢だが、セット数を重ねるごとに酸素摂取量が増加し有酸素性のエネルギー供給が優勢となっていき、7セット目で最大酸素摂取量に達したとのこと。

つまり酸素摂取で行う有酸素性エネルギー供給と酸素を必要としない無酸素性エネルギー供給の両方のエネルギー供給が限界を迎える運動強度まで、追い込むことが可能ということです。

有酸素運動と無酸素運動

 上述の通り、運動のエネルギー供給は無酸素性と有酸素性に大別でき、激しい運動の場合は無酸素運動となるが、このエネルギー供給機構は反応が速い分、短時間で枯渇状態となる。そうなると今度は取り込んだ酸素を使う有酸素性機構からエネルギーを産出するようになる。ここが無酸素運動の限界のようなものですね。

また有酸素運動の場合も、運動を続けていくと必要とする酸素量は増加していくが、取り込むことができる酸素量には限界があります。この限界が最大酸素摂取量であり、有酸素運動が可能な強度の限界になります。

タバタ・トレーニングは無酸素運動と有酸素運動の両方を追い込むことができるトレーニング設計となっています。田畑教授の研究結果から、大多数の人が4分間の間欠運動により、無酸素性と有酸素性のエネルギー供給機構を最大限に刺激することができるとのことです。

 このタバタ・トレーニングは様々な運動において有効であり、それぞれの人に合わせたトレーニングでタバタ式の間欠運動を取り入れることができるとのことです。こういった研究による理論に基づいて設計されたトレーニングについても勉強して取り入れていきたいですね。効率よくトレーニングを行うことももちろんですが、例えば子供達に指導するときに、科学的な根拠に基づいた指導ができるかどうかは、非常に重要だと思います。