見出し画像

体内ランニング時計はどのくらい正確か実験してみた

最近はずっとロードを自由に走ることがほとんどだったので、今日は久しぶりに1周500mの公園の道を使って、タイトルにもある通り体内ランニング時計はどのくらい正確かを遊びがてら検証してみました。
#たぶんランナー以外には理解できない遊び

遊び要素を取り入れていますが、ランニングトレーニングとして効果的な練習の一つだと個人的には思っています。

このトレーニングの目的は自分の体を感覚でコントロールすることと言えるますね。

方法と結果

今回は1000m時計を一切見ずに設定タイム通り走れるか?ということを実験的に行いました。結果は以下の表の通り。当初の設定タイムは5分、4分30秒、4分ぐらいと思ってましたが、最初の5分でかなりずれてしまったので、4分〜4分30秒の間で上下させながら4本行いました。

    目標タイム    結果タイム
1本目:5分00分  →  4分13秒
2本目:4分20秒  →  4分35秒
3本目:4分00分  →  3分57秒
4本目:4分20秒  →  4分22秒

以下に各タイムについて具体的に書いていきます。

1本目:目標5分→結果4分13秒

1本目は5分を目標に走ったのですが、1本目だったからなのか、結果4分15秒とすでにペース感覚が狂っているということが露呈しました。5分は僕の感覚では遅めなので余裕を持って走ろうとしたのですが、走りながら「遅すぎかな?」という焦りがあって自然とペースが上がってしまいました。

2本目:目標4分20秒→結果4分35秒

気を取り直して2本目は4分20秒を目標に、1本目のペースを参考にしながら自重して走りましたが、今度は10秒ほど遅れました。10数秒のコントロールは難しいですね。また、1km全体を通して速度が一定かどうかも大事ですね。多分、最初遅めで、最後少し上がったという感じだと思う。

3本目:目標4分→結果3分57秒

さて、今度は4分なので、けっこう速め。ただ、少し速めな方がスピードのコントロールはしやすいなと思いました。結果は目標通りだいたい4分で1本目よりもう少し速いペースという意識で走ったら、なんとかコントロールできてきました。

4本目:目標4分20秒→結果4分22秒

そして最後。まだクリアしていない4分20秒でしたが、ほぼ4分20秒で走れました。1本目と2本目の間のペースという意識で、走っている途中、若干疑心暗鬼になりながらも、意外と体が憶えているなと思いました。

感じたこと

本数を重ね、ペースを体験していくにつれ、時計を見ずにでもだいたいのペースコントロールができるようになる感覚を感じることができました。

それにけっこう面白かったです。

今回やってみてわかったことをまとめると

・最初はムズイが、一度そのペースを体験すると自然とペース感覚は身につく

・いくつかのペースを体験していると、10秒単位ぐらいでペースを調整する感覚も身に付く

・時計を見ないということは、時間に縛られなくなるというより、むしろ今の時間を気にして焦ってしまう可能性はある

・精神的な焦りがペースを狂わし、体力の消耗を招く

ペースを体に刻むように意識しながら走ると、ペース感覚が養われるということが少しですが実感しました。

実際必要なのは、30秒間隔くらいのだいたいのペース感覚で充分ですかね。

体の動きの感覚と、ペース感覚が近づいてくると、より落ち着いて走ることができると思います。実際レースで体力を消耗する要因はペースの上げ下げですので、自分のペースで落ち着いてレースを進めるために、こういう練習もありかと思います。

今回の練習のような、自分の体を感覚でコントロールすることはスポーツ全般において重要なことだと思っています。

ランニングは単純動作のスポーツと認識されていますが、解像度を上げれば、より細かな技術や感覚を必要とするものでもあると思います。そのための一つのトレーニングとして時計を見ないというのは効果的ではないだろうか。もちろんやり方はいろいろあると思うので、時計を使ってペースを掴むのもいいですね。

今日はそんなランニングと感覚の話でした。