「私らしい歌詞になれば」と話す児玉雨子さんのインタビュー記事を読んで
作詞家である児玉雨子さんのインタビュー記事を読んだ。
https://www.e-aidem.com/ch/listen/entry/2018/10/10/110000
歌詞は「存在感を発揮したい」から書くものではないので、時代が求めているものを書きたいと思います。それが「私らしい歌詞」になれば、理想ですね。
そう話す児玉雨子さん、わたしは児玉さんの歌詞が好きだ。
曲とアーティストごとに歌詞のテイストは違うけれど、根本にある「私」目線の女の子の心がじわっと溢れるような言葉選びがたまらない。
インタビュー記事内で紹介されているのはハロープロジェクトのグループであるつばきファクトリーの「今夜だけ浮かれたかった」。
https://youtu.be/E8Y7QBhU6Co
作詞 児玉雨子 作曲 中島卓偉
「今夜だけわがまま言えば 星空を見なくて済んだ」や「今夜だけ浮かれたかった 口を滑らすはずだった」、女心とひと夏の想いを孕んだもどかしくも熱さを感じるフレーズにくらくらする。もどかしい。曲と歌詞、映像全ての個性がぶつかり混じり合うこのMVをぜひ見てほしい。
さて、インタビュー記事のタイトルにもあるようにあえて「つんくさんの真似ができない」と明言しているのは、当然周囲からそのような声が児玉さんの耳に届いているからであろう。良くも悪くもその側面からの反響は大きいだろうな、とは思う。以前noteにも書いた46億年LOVEも児玉さんの作詞だ。
正直な話、ふたりの書く歌詞に出てくる「女と男」「地球」「愛」のニュアンスは大きな視点から見ると非常に近くて、さらに表現する形も似ているのではないかな、と。(勿論根底にあるものは違うと思うし全く同じということはないんだろうけれど)
ハロプロを語るにおいてつんくさんは絶対的な存在であり、つんくさんの曲こそハロプロらしさであるという面は大きい。
記事を読んで感じたことだが、高校生の時に作詞家として活躍を始めた児玉さんが「若いから」という理由であらゆることをまとめられてしまい、辛いと感じていたこと。その結果早く「早く32歳の女になりたい」と思っているのと同じように「つんくさんっぽい」という言葉でまとめられることにちくりとすることもあるのでは、と。
それでもわたしはその児玉さんらしさのなかにハロプロの精神と言葉を感じることが出来るのは、ひたすらに一ファンとして嬉しくて、楽しい。現代を生きる若い世代の先頭を走る児玉さんが「私」の目線で書き上げる歌詞が好きだ。
だからこそ、場当たり主義かもしれないですけど、その時できることを全力でする、ぶっつけ本番の人生でいこうって思っています。
こう話す児玉さんの書くハロプロの歌詞がとても待ち遠しいし、今以上に「児玉さんらしさ」をしっかり感じたいと強く思う。
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