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絶望的すぎる隣国の実情

皆さまこんにちは。

なにかと日本をライバル視するお隣の国。

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「なぜ、ここまで敵対心をむき出しにする?」

と疑問に思っていました。

とてつもないハングリー精神もあります。

海外で活躍する韓国人も多くなりました。

その一方で、自国では生きづらい、という声も聞いたことがあります。

生存競争が厳しいとも。

その理由・構造が、この本で手につかむように分かります。

一部を引用します。

加熱する教育ブームはさまざまな社会問題を引き起こしている。所得に比べて多額の教育費を支出して家計が赤字状態のエデュプア(Education poor)に陥っている家庭は少なくなく、教育費への不安が、世界一低い出生率の大きな理由になっている。

出生率が世界一低い。ということは、高齢社会へのスピードが増しているということ。さらには生産者世代が少ないということです。極めて近未来、危険な状態になっているのです。

もうひとつ気になったのは自営業者の比率が高いということ。要因は、硬直した労働市場、市場経済の急速な導入、社会保障の不備、大企業の数が少ないことなどを挙げています。なおかつ、現政権で最低賃金の引き上げを実行したため、自営業者がアルバイトなどを雇えない状態になってしまったと書かれています。

他にも「これでもか」というほどさまざまな実態が紹介されています。

読み終えて、どうすれば改善できるのか、まったく分からない、絶望的な気持ちになりました。

この国の中で生きていくためには、人を蹴落としていくしかないように思います。

どうりで、とんでもないハングリー精神が培われるわけだ、と思いました。

ひとつだけ言えることは、この国は「新自由主義」政策を進めていたこと。我が国も一時期この新自由主義を標榜していたと思いますが、恐ろしすぎる危険性を感じました。

この本の巻末に、こう書かれています。

最後に、もし政権が道を誤れば、これは世界中のどこの国でも起こりうる、ということを覚えておいて欲しい。新自由主義に向かってひた走る、日本の近未来の姿かもしれないのだ。

よりによって隣国がこれか、と思いましたが、隣国の影響は、地政学上受けざるを得ません。私たち有権者は、心して投票しなければいけないと思いました。

そして、「国づくり」「政治家の役割」って、本当に大事なのだなあと痛感しました。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。