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副業3.0とは? ~副業3.0の進め方も紹介~

株式会社シンカゼ、代表の三牧です。地域×人材支援で事業を展開しており、「副業・兼業から始める地方創生」というテーマでOtanomiという地方副業のマッチングサイトも運営しています。

いま人口減少が叫ばれる中、1人が1社に所属する時代から、労働力確保のためにも「スキルシェア」によって1人が複数社に携わる働き方として、副業・兼業が推進されています。
そんな副業で、今後さらに注目されるであろう「副業3.0」というテーマでお話をさせていただきます。


副業3.0とは?

副業には様々な形態がありますが、複数の仕事や活動を組み合わせて自己実現を目指す「副業3.0」という概念が注目され、2024年以降さらに加速すると言われています。

副収入を得ることを目的とした「副業1.0」
本業に活かせるスキルを磨こうとする「副業2.0」
自分がやりたいことを実現するための「副業3.0」

副業3.0は、自分自身のビジョンやミッションをベースに、自分の価値観やライフスタイルに合わせて、本業ではできないような挑戦によって、自己実現をするための副業のこと。

副業3.0の特徴は、以下のようにまとめられます。

  • 自分のやりたいことや目指すことに情熱を注げる

  • 本業との相乗効果が期待できる

  • 自分のキャリアを自分でデザインできる

  • 副業の種類や形態が多様化している

  • 副業を通じて社会貢献や地域活性化にもつながる

副業3.0の拡大背景とメリデメ

副業3.0が拡大する背景には、以下のような要因があります。

  • 働き方改革によって残業時間が減り、自分の時間の増加

  • リモートワークやフレックスタイム制などによって時間や場所に縛られない働き方が可能に

  • 副業を推進する政策や法制度の整備、副業解禁企業の増加

  • 副業人材と企業のマッチングサービスの多様化

  • コロナ禍による、収入源の多様化や自己防衛の必要性が高まり

  • 人生100年時代において、自分のキャリアやライフプランを見直す機会が増えた…等

収入を得ること、本業に活かすためだけでなく、
自分の生き方や価値観などに合わせて自己実現をするために。
本業と関係のないコミュニティに所属し、本業では得られないスキル・経験・つながりの獲得や、新たな場で存在価値を発揮するために。
今後の自身のキャリア形成のために。
金銭的な報酬だけでなく、非金銭的な報酬として心を豊かにするために。
様々な「自分のやりたいこと」を実現するための副業が3.0です。

副業3.0には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 自分のやりたいことや目指すことに情熱を注げる

  • 本業との相乗効果が期待できる

  • 自分のキャリアを自分でデザインできる

  • 副業を通じて社会貢献や地域活性化にもつながる

  • 収入源が増える

  • 自分の価値観やライフスタイルに合わせた働き方ができる

デメリット

  • 時間管理やコミュニケーションの課題がある

  • 会社の規則や社会の風潮によって制約がある

  • 税金や保険などの手続きが複雑になる

  • 副業の品質や安定性が保証されない

  • 本業のパフォーマンスやモチベーションが低下する可能性がある

副業3.0の進め方:ポイント3つ

本業とは別業種・職種でも、スキルアップに挑戦できることや、自分のやりたかったことをやってみる、というのは魅力的ではあるものの、恐らく大半の方は副業の一歩目の踏み出しが重たいのではないかと思います。

それは、本業がある中での時間的な制約や、自分で担えるかなという自信がないことなど。やりたい!を実現するための一歩目は、必須なことではない分、少し強めの熱量がないと一歩をなかなか踏み出さないのではないかと思います。
そんな中でも、挑戦をしてみようと思う方は、以下の3つを考えてみると良いです。

①スキル・経験を抽象化する

抽象化するというのは「リンゴ→果物→食べ物→物体」というように、細部の情報をどんどん取り除き、共通要素を抜き出す思考法です。
スキルや経験の抽象化とは、この考え方を自身の経験にも当てはめ、職務経歴書のように具体的に羅列するのではなく、抽象化してまとめて考えてみましょう、ということです。

例えば、マンションの住宅販売の営業の場合。
「誰に、何を、どのように」を具体的に考えると
「一般の個人に、マンションを、話を聞きそれに合わせて提案する」となります。

これを抽象的に捉えると…
toCに、有形なものを、非定型に、となります。他の職種も同じく

このように、自身の経験を抽象化していくと、他の仕事でも応用できる共通点が見えてきます。

②どこで戦うかを選ぶ

自分の経験・スキルなんて、活かせる会社がない…と嘆く前に、自分のスキルや経験を誰に当てるかを考えましょう。

営業経験10年目の人に、営業経験1年の若手が「戦力になります!」と提案しても、どうかな…と思われるかもしれません。
しかし、営業人員が全くいない、営業活動が苦手な中小企業に営業が好きな若手が「戦力になります!」というと刺さる可能性もグッと上がります。
このように自分の経験やスキルは「誰に当てるか」で価値が変わります。自分を高く買ってもらえる場所はどこか、探してみましょう。

③わらしべ長者スタイルで挑む

いきなり全く経験もないジャンルへの挑戦は少し無謀。
やったことがあまりないことに挑戦する前に、まずは一番自分が得意なことからの挑戦がおススメです。
特に「自分は大して労力を使っていないが、よく他人から感謝・評価されること」は自分の得意なことかもしれません。自分が得意なことが何かは意外と言語化できていないことも多いため、①も参考に、自身の経験やスキルを洗い出して整理してみるといいと思います。

そして、そこからまずは1社挑戦し実績をつくる→その実績を元に次の会社に売り込む→さらにその実績を元に…というように、初めは利益度外視でも小さく実績をつくる。
それを武器に少しずつ広げていくと、次第に自分が経験していなかった業種や職種にも挑戦できる力、相手からの評価がついてくるかもしれません。これがわらしべ長者スタイルです。

地方副業のススメ

先述の「②どこで戦うか」という観点も含め、都市部の企業に勤めた経験のある方は特に、地方中小企業での副業をお勧めします。

①プレイヤーが圧倒的に少ない

地域企業の課題で最も多い課題は「人手不足」です。特に地方中小企業では、経営者が現場も兼務し、マネジメント層が不足していたり、都市部の企業では当たり前のように使っているシステムなどがなく、勤怠管理が紙ですらされていなかったり、「安く売ることが正義」だという考え方が根付いてしまっていたり…
私も地域で中小企業に携わり、驚くことも非常に多いのですが、都市部企業の当たり前が、地方中小企業では新鮮な情報であることは多々あります。
これも地域には提案(営業)するプレイヤーも、提案を取り入れる側のプレイヤーも少ないということが要因の一つです。

②大きな存在価値の発揮に繋がる

上記①の理由により、自分にとっては小さな貢献でも、受け入れてくれる側の方々からは非常に大きな感謝を頂くことが多いです。打席に立つ回数が多い分、自分が主役になれる機会も多く、やりがいや心の豊かさにも繋がりやすいのが大きな魅力です。

③地方創生への貢献

人材不足が深刻な地方にとって、市町の外から関係人口として、地域の方々と繋がること、そこでの価値発揮は、日本を元気にするための一歩であると私は考えています。

まとめ

物質的な欲求や本業へ活かすためだけでなく、
自己実現のため、精神的な豊かさを得るため、1会社員ではなく1個人としてのキャリア形成のために、自分のありたい・やりたいを目的とした副業3.0。

実現をするためには、自身のスキルを整理し、どこが自分を高く買ってくれるかを見定め、まずは実績づくりをしてみること。

そして、価値発揮しやすい場として「地方副業」が非常におススメです。
弊社のOtanomiも地方活性化に貢献するための副業・兼業サイトです。

ご興味あればぜひ、ご登録・応募ください。
地方から日本を元気に。皆様の挑戦をお待ちしています。

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