私はかつて、いろんな人、もの、ことが許せなくて
しんどい人生を送っていた。

でももう、しんどすぎて
あまりに四面楚歌になって
自分を振り返らざるを得なくなってしまった。

多分20年くらい前の話。

誰のせいにもできなくなって
孤独になってしまって
なんでこんなことになっちゃったんだろう？って
とにかくそこから抜け出したかった。

最初の一歩はなんだったか忘れたけど
多分プレゼントされた本だった気がする。

何が書いてあったかどんな本だったかも忘れたけど
私が全く知らないことや
思いもよらないことが書かれててびっくりしたのを覚えている。

似たようなジャンルの本を
本屋で一生懸命探したりもした。

そこからいろんなことを学んだり行動したりして
いま思うことがある。

許せないって、理解できてないんだな。
ってこと。

意味がわからないから
許せない。

理解できないから許せない。

なんでそんなことになるわけ？
なんでこんなことになるんだろう？

自分の視点しかないから
その解釈しかできないから
受容ができない。

というのが今になって
よくわかった。

失礼な人・出来事
無礼な人・出来事
横暴な人・出来事
嘘つく人・出来事
騙す人・出来事
勝手な人・出来事
助けてくれない人・出来事
見て見ぬ振りをする人・出来事

許せないは
状況がわかってないから。

許すとは我慢することでもなく
無理やり心を抑え込むことでもなく
なかったことにするわけでもない。

どんな人にでもストーリーがある。

映画でも悪名高いと思っていたキャラクターが
そのサイドからの話をいざ見てみると
同情しかなかったりもする。

もちろん根っからの嫌な奴もいるかもだけど。

許せないと何が一番しんどいか。
自分が一番しんどい。
苦しい。
生きるのが辛い。

常にそれに囚われて自分を生きれない。

だから私は自分を解放するために
許すことを選んだ。

何度も言うけど
許すとは自分が負けることでも
我慢することでも
虐げられることでもない。

その人の背景や状況を
できる限りフラットにみて

どうしてそうなってしまったのか？を
その人の視点で
「良かれで動いていたとしたら？」で
見てみることにする。

残念ながら自分のことしか
考えてない人もいるけれど
その場合はもう諦めて縁を切るしかない。

状況を自分なりに把握して
「だからそんなことになったのか」
と理解できたら
不思議とすっと気持ちが落ち着いてくる。

そこから考えればいい

この人と今後も付き合うかどうか？

相手の言動はただの無知からくるものなのか
不可抗力で仕方がなかったのか
魔が射したのか
色々とあるとは思うけど

一旦自分のために
理解をする。

今のところ行き着いた自分の一番
生きやすい方法だったりする。