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森野さん

20年
森野さんが手術して20年経った
私は28歳
看護師としてやりがいのある時期
家庭や家族よりも仕事仕事の毎日だった時の話


当時、外科と内科の混合病棟で
外科メインでシフトが入っていた私は森野さんの担当となった
森野さんは癌だった
子どももまだ高校生になったばかり
自分がこれから何をしていこうかと考えている最中の診断
そりゃ凹む_| ̄|○しメンタルはズタボロ
毎日泣いていた

そんな森野さんの話を毎日毎日聞いて言葉かけをして治療も終わり
無事に退院
13年後、病院で再会
福祉課の民生委員サポートとして
困り事のあるお年寄りや問題がありそうな家族のサポートをする仕事をしており、入院患者さんと私たちの橋渡しをしてくれた
受け持ち患者さんからの仕事のパートナーとなった

病院と看護師を辞め
3年目
またまた、森野さんと再会
町の小さなフリーマーケット
出店していた森野さん
森野さん、私とすぐに気づいてくれた

今は居酒屋を経営してます
看護師は卒業しました
と現況報告
森野さんは変わらず民生委員のサポート
ゆっくりのんびり仕事をしていると

あーーーー
もったいない看護師辞めちゃったのねって
手術して20年経ったけど
あの時たくさんの話を聞いてもらった
私と藤沢さんは忘れない


嬉しい言葉
我武者羅に看護師をしていた私
20年経っても忘れない看護師である事を誇りに思う

そんな
日曜日の出来事