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生きてるって愛おしい

こんにちは、3636です。
8月は夏休み期間ということもあり、読書にふけっていました。

今日は、生きてるってなんて愛おしいんだろう、と温かい気持ちになれる本をご紹介。


まずはこちら。

石田ゆりこさんのInstagram、可愛らしくってユーモアがあって大大大好きです!
欠かさず見ているので、正直本を買うか迷っていたのですが、買って大正解!!
Instagramだと日々の報告って感じになりますが、
本だと1人の女性(とその他大勢の愉快な仲間たち)の物語って感じになって、全然違う楽しみ方で読むことができました。
1日1日が積み重なって人生になるんだなということをしみじみ感じます。嬉しいことも悲しいことも、そして取るに足らないような何でもないようなことも、後で振り返れば全部が大切な思い出。
それにしても、一言一句じっくり読んでもしっかり味わい深い、そんな投稿を日々あげている石田さんの文才すごすぎです!!
最後に、猫のビスク先輩が亡くなった時について書かれた文章がとても素敵だったのでメモです。
今、この瞬間を生きている動物たちにとって
天寿を全うして天に帰ることは、きっと、生まれてくることと同じくらい
幸せなことなのかもしれないと。
無理やりかもしれないけど
私はいくつもの別れを経験してきて、そんなふうに思うようになりました。


次はこちらの絵本を。

農場に住んでいるサリーという少女の、春・夏・秋・冬、それぞれの楽しみが描かれています。
改めて、季節を楽しむことは人生を楽しむことにつながるなぁと。
冬から春へ 夏から秋へ 季節がかわっていくとき
サリーは じぶんのからだを ぜんぶつかって
それをたしかめます

目でみて 耳できいて においをかいで
手でさわって 口にいれてみて
季節が かわっていくようすを
じっとみています
サリー、素敵!
もうすぐ秋。鰯雲を眺めて、虫の音を聞いて(会いたくはないけど)、金木犀をかいで、ススキを触って、芋を食べよう!

最後はこちら。

30代で亡くなられた井村さんという医師が、死の直前まで綴った手記です。昭和55年に刊行されたそうです。
私自身、井村さんと同じく30代で幼い子を持つ身なので、胸が引き裂かれる思いで読みました。
中でも印象的だったのが、肉腫がみつかり、おそらく自分は死なねばならないだろうと知った日の帰りについて書かれた箇所。
その夕刻。自分のアパートの駐車場に車をとめながら、私は不思議な光景を見ていました。世の中が輝いてみえるのです。スーパーに来る買い物客が輝いている。走りまわる子供たちが輝いている。犬が、垂れはじめた稲穂が雑草が、電柱が、小石までが美しく輝いてみえるのです。アパートへ戻って見た妻もまた、手を合わせたいほど尊くみえたのでした。
心にズドンときました。
今まで「自分がもし死んじゃったら」って考えることは何度もありました。そしてその度に、「だからなるべくハッピーに過ごさなきゃ!」と思ってきました。でも、井村さんのこの言葉をきいて、怒りとか悲しいとかつまんないとか、そういう感情だって生きてるから味わえるのであって、ハッピーなこともそうじゃないことも、この世にあるものは全て愛おしいんだと思えてきました。
多分、またすぐに嫌なこととかあって落ち込んだり不貞腐れたりしちゃうんだろうけど、そんな時は井村さんのこの言葉を思い出したいなと思ったのでした。

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