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エゴとは立場

我々の身体は様々な器官が集まり形成されています。
 
様々な器官が違った役割を行いながら一つの生命を維持しています。
 
人間の社会も様々な人達が違った役割を行いながら世界を形成していますが、身体と同じとは言えません。
 
身体の器官と人間との違いは何でしょうか?
 
それはエゴがあるかどうかの違いです。
 
人間は自分を一番に考えますが、身体の器官にそのような考えはありません。
 
自分が一番というものが集まれば必ず、衝突が生まれます。
 
個人同士なら喧嘩ですが、国同士となれば戦争になります。
 
もしこれが身体に起こったならば、命の危険にさらされるでしょう。
 
世界も同じです。
 
皮肉なことに現在の世界はこの危険な状態です。
 
どうすれば良いかは身体が答えを見せてくれています。
 
身体の器官は血液から養分をもらいますが、必要以上にもらうことはありません。
 
また他の器官の働きを妨害したりしません。
 
それぞれ違った器官が、違った働きをしているだけで調和を保っています。
 
ここで気づいてほしいのは調和的にしようとせず、調和的になっているということです。
 
調和的にならない原因は上でも述べたエゴです。
 
これがないだけで勝手に調和的になるんです。
 
あるグル(導師)が『身体の働きをよく観察しなさい』と言うのもこのためなんです。
 
エゴがある者ほど他者にエゴを見る故に、己のエゴの強さを知りたかったら他者に対する不満の現れ方を見ればいいんです。
 
『エゴとは立場です』と私の師匠は言います。
 
自分の立場だけに立てばエゴ的にしかなりません。
 
自分の立場に立つのと同じように他の立場に立つこと、一切の立場に立つことです。
 
以下は日月神示の一文です。
 
 
日月神示
【月光の巻 9帖】
気の合う者のみの和は和ではない。
色とりどりの組み合わせ、練り合わせこそ花咲くぞ。
すべてが神の子ぢゃ。
大神の中で弥栄ぞ。
大き心、広き心、長い心結構。
なかなかに合わんと申すなれど、一つ家族でないか。
心得なされよ。
夫婦喧嘩するでない。
夫のみいかんのでない。
妻のみ悪いのでないぞ。
お互いに己の姿を出し合っているのぞ。
 
 
【黄金の巻 31帖】
人民それぞれに用意してくれよ。
自分出しては集団(まどい)こわすぞ。
力出んぞ。早うつくれよ。
的(まと)とせよ、と申してあろうがな。
マトは光の射(さ)し入るところ、的として月一度出せよ。自分の小さいこと知れる者は、神の国に近づいたのであるぞ。