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【新人保育士必見】保育園で働くための基本


こんにちは。
保育園の園長をしているSanaminaです。

新年度がスタートしましたね!!
保育園は毎日バタバタなのではないでしょうか。
私の勤務する園も、バタバタバタバタバタバタバタバタ…です。笑
年度末から職員みんなで決めていたこと。
「新年度のバタバタを大いに楽しもう」ということ。
他のクラスの先生と出会った時は
「いやーーもう大変ーー!」
みたいな先生同士の声の掛け合いもあり!!笑
でも、笑顔でやること限定。
そんなことをあらかじめ話していたら、いざ始まってみると、思ったより落ち着いている印象の今日このごろです。
この時期の忙しさを楽しめるようにみんなでモチベーションをあげていきたいですね。

さて、この4月から
新人の保育士さんもたくさんいることと思います。
私の園にもフレッシュな新人さんが入りました!

保育現場で初めて働きますから
きっと、わからないことだらけですよね。
慌ただしく1日がすぎて、家に帰ったらすぐに明日…。
こんな日々の繰り返しになっていることでしょう。
勉強はしてきたとしても実際に働いてみると初めて知ることがいっぱいで、
わけもわからず日々をこなしているはずです。
まだまだ悩みとまではいかない状況かもしれませんね。

今日は
そんな新人の保育士さんに
現場で働く時の基本をお話していきますのでよかったら参考にしてみてください。



○子どもと仲良くなる

まずは自分から子ども達にたくさん話しかけて仲良くなりましょう!
相手が乳児でも幼児でも変わりません。
とにかくなんでも声をかけて明るく接して、あなたといれば楽しいということを感じてもらいましょう。
「おはよう」「さようなら」「ありがとう」「どうぞ」など、
挨拶のやりとりも大事です。
子どもの顔を見てしっかり伝えましょう。

自分のことを言う時は
「せんせい」ではなく
「〇〇せんせい」というようにちゃんと自分の名前をつけて話しましょう。

例えば
「先生が今からお話しします。」ではなく
私なら
「Sanamina先生が今からお話しします。」と子ども達に伝えます。

先生にだって名前がちゃんとあります。
私たちが誰か1人の園児を呼ぶときも「ねぇねぇ園児!」なんて呼びませんよね。
お名前を呼ぶはずです。
それと同じです。
子ども達が私たちを呼ぶときも
「せんせい」ではなく「〇〇せんせい」と呼ぶようにしています。
だからこそ、早く子ども達に自分の名前を覚えてもらいましょう!
そのためにも自分のことを「〇〇先生」と呼ぶことを習慣づけてくださいね。

子ども達と仲良くなってくると乗り越えなければいけない壁が一つ出てきます。
特に相手が幼児だと、新しい先生の立場もなんとなく理解しています。
以前からいる先生のお話はちゃんと聞くのに、自分の時は全然聞いてくれない…なんてことはよくあること。
新しい先生は
この先生なら「何を言っても何をしてもいい」と思われがちです。

なので、
これは第一関門の試練です!
区切りをしっかりつけなけばいけません。
子どものペースに持っていかれすぎてもいけません。
保育の軸はありながらも、自然な子どもの姿も受け入れる。
私たちが区切りをつけなければ、子ども達はどこまでいいのか、どこからだめなのかがわからなくなってしまいます。
場所や時間に応じて区切りを持って子ども達と接する必要があります。

とはいいつつ…
あくまでもこれは、
子ども達との信頼関係を築いてからです。
信頼関係もないまま区切りを付けても、ちょっと厳しくなって怖い先生になってしまう恐れがあります。
習い事やお教室、レッスンではありません。
ここは保育園なので、子ども達との信頼関係はマストで大事な部分です。

○手遊びや絵本の読み聞かせのレパートリー

手遊びのレパートリーはあればあるほど良いですね!!
乳児向けや幼児向け、手遊びの種類は豊富でたくさんあります。
当たり前ですが、絵本の種類も無限です。

手遊びや読み聞かせをする機会は1日の中でたくさんあります。

「活動と活動の間の時間」
今の活動が終わって次の活動に移る時、
区切りをわかりやすくするために手遊びや絵本の読み聞かせを入れることがあります。
ワンクッション入れることにより、気持ちを切り替えて次の活動に入ることができます。
また、その間に次の活動の準備をして環境を整えます。
「主」の保育者が絵本の読み聞かせや手遊びをして子どもと遊んでいる間に、
サブの保育者が次の活動の環境をセットするという感じです。
新人さんはサブになりやすいですが、環境のセットも難しいと思います。
そんな時、絵本の読み聞かせや手遊びが上手だと、そこをあなたに任せ、ベテラン保育者が環境設定をするということも出来ます。
保育は状況に合わせて臨機応変が大事なので
なんでも引き出しは多い方がいいでしょう。

「ちょっとした待ち時間」
絵本だと長すぎる、でもこのままただ待たせていると騒がしくなってまた落ち着くまでに時間がかかる…というときに手遊びをします。
手遊びは1つが短いので、時間の調整がつけやすいんです。もうちょっと時間があるなと思えば、もう一つ手遊びをすればいいからです。
絵本なら、最後まで聞きたくなるので途中で終わらせるわけにもいかず、結局最後まで読んじゃいますよね。
そうすると、1分単位で動いている活動の時間が少しずつずれてきてしまうんです。

もちろん絵本を読むこともありますが
手遊びの柔軟性をあなどってはいけませんし、奥が深いです。
赤ちゃん相手だけだと思われがちですが、幼児向けの手遊びも数絵きれないほどありますし、数の概念や手指の運動、脳の発達など様々な成長を促しています。
どこのクラスに配属になってもレパートリーがたくさんあれば自分の武器になるでしょう。



「全体に向けてお話しする前に」

ここで手遊びを入れると、子ども達はその保育者に注目します。
注目したところで、お話を始めると集中して聞いてくれやすいです。
この場合は幼児であれば絵本もよく用います。
あまりにもお話が長すぎる絵本だと集中力が絵本で切れて逆効果になってしまうので、ちょうどいい長さの絵本を選ぶのがいいですね。

「午睡前に」
寝る前に絵本の読み聞かせをすると、落ち着いてお布団に入りやすいです。
手遊びだと、テンションが上がってしまうので絵本の方がおすすめです。

手遊びも絵本の読み聞かせも子ども達の集中力を養います。
手遊びは今ならYouTubeとかで勉強できます。
絵本は初見読みが難しければ、何冊か自分用の絵本を準備して練習をしてみるのがいいかもしれません。
「この先生といえばこの絵本」となっても、案外子ども達は飽きたりなんかしません。
あとは、絵本といえばやっぱり図書館ですね!!
2週間に1回ペースで借りにいって、練習して、子ども達に読めば、あなたとの絵本の時間は子ども達にとってとっても楽しみな時間になるでしょう。

○活動ごとの時間を把握する

保育園は時間で動いています。
何時に何の活動があるのかはだいたい決まっているので、その時間に合わせて子ども達を促していきます。
相手は子どもなので、すぐに行動できるわけではありませんよね。
子ども達が準備する時間や移動する時間、
子ども達に向けて話をする時間なども計算して、活動を進めていかなければいけません。
なので、どのくらいの時間にどんな活動が始まっているのかや、子ども達が移動するまでにどのくらいの時間が必要なのかを知る必要があります。
大袈裟ではなく、1分が結構大事です。
少しの遅れだと思いがちですが、1分が重なって重なると、時間がずれていってしまいます。
そうなると、なにか1つの活動ができなくなったり、結局どこかで時間の帳尻を合わせるためにバタバタしたりなど、後の保育に影響が出てしまうんです。
朝の会はこの時間から始まるから、この時間にはお片付けを始めてトイレに促して…というような計算をしながら保育士は1日の流れを計画立てて保育しているんです。

時計を見る習慣をつけられるといいですね。

お散歩に行く時間や給食の時間、ごちそうさまの時間、お昼寝の時間や起きる時間など、最低でも活動の切り替えの時間は把握しておくといいでしょう。


○頼まれたことは速やかに済ませる

あなたを教える人も決してヒマではありません。
忙しい保育をしながら、並行してあなたのことを見て、指示をしています。
「次は〇〇をしてください」
と言われたら
まずは速やかに済ませましょう。
時間は無限にはありません!
あなたの先輩はあなたが今の業務が終わり次第、「次はこれをしてもらおう」という計画があるはずです。
あなたは予備の人なんかではありません。
新人であっても保育園の大事な大きな1人ということを自覚してください。

先ほど、1分単位で考えて動いていくと言ったように、ゆったりゆったり頼まれた仕事をしていてはいけません。
次から次へと仕事はあります。
何時までに終わらせれば良いのかを知らせてくれるとわかりやすいと思いますよね?
もちろん伝えてくれる人もいるでしょう。
でも、あなたばかりを気にかけている余裕がないのも事実です。
なので、
「頼まれた仕事は速やかにする」
これは鉄則です!

○職員同士のコミュニケーション

保育の世界は、人間関係の繋がりで仕事が成り立っています。
プライベートなら苦手な人は避ければいいだけの話かもしれませんが、仕事となるとそうはいきません。
その上、ここは保育園です。
職員同士のコミュニケーションはめちゃくちゃ大事です。
ちょっとした声掛けも、もちろんそうですが
何十人の子ども達にことを職員同士で共有しなければいけません。
「自分だけが知っている情報」「自分で止まっている連絡」なんてことにならないようにしましょう。

細かいと思うかも知れませんが
大事なことなので参考までに書いておきます。
例えば
自分が保育室から離れる時、
「離れます」と大きな声で他の職員に伝わるように言いましょう。
でないと、他の先生達はその場所にあなたがいると思っています。
黙って部屋から出ていってしまうと
そこを誰も見ていないことになり、トラブルを見過ごす恐れがあります。
しっかりと声をかけて離れていれば、
他の先生達があなたがいなくなった後を引き継ぎ、安全を保つことが出来ます。

これが出来ない人が結構多いので気をつけてみましょう。
もしかすると
先輩の先生達から一目置かれるかも!?

保育園に限らずですが
いろんな人がいます。
合わない人もいるでしょう。
意地悪な人もいるでしょう。
先輩なのに仕事が遅い人もいるでしょう。 
そんなことを言い出したらキリがありませんよね。
まずは、自分からたくさんコミュニケーションを取りましょう。

挨拶と返事は元気よく!
わからないことは聞く。
頼まれた仕事が終われば報告する。
無愛想な態度はとらない。

だからと言って
仕事中にプライベートな話は禁物ですよ!笑

○素早い行動力


「…よっこいしょ…」
みたいな感じで動いていてはいけません。


急に仕事を頼まれることもあります。
急に呼ばれることもあります。
そんな時はすぐに動く!

噛みつき、引っ掻きを防ぐためにも素早く動ける体制でなければいけません。
壁に持たれてゆっくりと休憩しているかのように座っていたらダメですよ。

危険を素早く防ぐためにも
子どもに背中を向けたポジションにいてはいけません。
その部屋に自分1人しかいないなら全体が見える位置にいること。
何人かいるなら、分散して場所を考えて配置につくこと。
大事です。

○お手本とする保育士


あなたの園にお手本にしたい保育士はいますか??
こんな保育をしたい。
こんな先生みたいに子どもと関わりたい。
お手本とする保育士がいれば最高ですね!
まだ、今はわからないかもしれませんが、後々この先生のおかげで自分の保育が出来上がったという人の存在は出来るはず。
私にもお手本となる保育士がいました。
その先生は、子ども達のことが大好きで、いつも楽しそうで、いつも優しくて、子どもと同じように遊びを楽しんでいました。
その部分だけを切り取ってお手本としています。

その部分だけを切り取って…というのには訳があります。
実際、その先生は子ども達を促したりまとめたり導いたりすることは苦手です…というか子どもにペースを持っていかれています…笑

それでも、お手本となる保育の一部分は私の原点であり、その上で今の私の保育があります。
自分の保育を反省したり振り返ったりして初心に帰る時は、いつもその先生の保育を思い出します。

いまあなたを指導している先生だけではなく、いろんな先生の保育を見て勉強してください。
いろんな先生の保育テクニック、保護者対応テクニックを学んで、自分の技術にしていってください。


いかがでしたか?
今まさに仕事をスタートし始めた新人保育士さん向けに書いてみました。

保育が出来なくて当たり前です。

自分が出来ているなんて思ってはいけません。

でも、「自分なんて…」と思ってもいけません。

まずは
子ども達や職員、保護者との関係性を築くことが1番です。

保育業界、私もあなたの仲間です。
一緒に頑張りましょう!

今回のお話はこれでおしまいです。
では、また次のお話でお会いしましょう。


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