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今こそシュルレアリスム 越境するシュルレアリスムと日本

大好評の「シュルレアリスムと日本」展での「越境するシュルレアリスム ヨーロッパと日本」の講演会へ参加させて頂きました。

無意識の思考の書き取り、心空っぽにしてやってくる言葉を書いていく、文学運動のシュルレアリスム

はじまりは戦争の中からでした。

美術展では、シュルレアリスムの絵画として当たり前に観てましたが、無意識の思考の書き取りは、言葉で表現できたとしても、絵では無理というのに納得です。

そんな絵画が文学運動に段々と入り込んでいく様子も伺えました。

フランスではブルトンを中心とした組織展開し、そこに合わなければ除名など外に出されてしまう。

日本はといえば、中核となる組織はなく小さなグループから。
なので除名などはない。もし合わなくなれば一旦解散。

そもそものきっかけが亡命芸術家たちによって始められたシュルレアリスム。

が、亡命者は日本にはいない。
というのも亡命先がないのではと。

純粋芸術と超現実主義が結びつく日本と結びつかないフランス。

「シュルレアリスム宣言」から100年。この100年を通して、日本ならではの、日本の良さが表現されているように思いました。

私は、この美術展、講演会を含め3回足を運んだのですが、日が経つごとの盛況ぶりが明らかでした。

第3次世界戦争とも言われる今。

裏に起こっていたことが表に現れるここ毎日。

夢と現実が誰の目にも映し出されているように思います。

イランの絵本展に足を運び素敵な作品に感動し、帰りの電車でスマホをのぞけばイランの情勢に心痛みます。

今見てることから、ひとまわり大きな視点で見るときなのかなと感じます。

ちょっと勇気を持って自らの言葉で、自らの声を自己表現していく時を感じます。

無意識の思考のかきとり。

100年に込められた平和が、今こそ新たに「シュルレアリスム宣言」が活かされる時が訪れているのだと感じます。

板橋区立美術館での開催は本日で終了。
美術作品を拝見できたのも良かったのですが、大盛況の様子も体感できたのも印象に残りました。


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