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ちょこっとだけハートのカタチ

今朝、読みかけの生物学者の福岡伸一さんの本をパラパラしてたら、「ハート型」という文字に目がいきました。

貝はどうやってできるの?

先日、久々海に立ち寄りました。
足元にはたくさんの貝が落ちてます。
あっという間にぐるぐるの螺旋模様がたくさん集まります。

サザエなどの巻き貝。

一見そんなぐるぐる螺旋には見えないアサリなどの二枚貝や、鮑などの一枚貝にもこの螺旋模様は見られると福岡さんの本には紹介されてます。

そもそも貝は、時計の針のようなところからカルシウムを分泌し、貝殻を形成しながら大きくなる。同時に針も大きくなり、その成長過程が螺旋として描き出されていくというのです。

その時計の針の速度と長さが貝によって違いがあり、針と針先が進む方向との間にできる角度に差が出る。

二枚貝はその角度が大きくなり、巻き貝のようにコンパクトな螺旋にはならないという。

二枚貝を蝶番と底辺を輪切りにし、真横から見た断面図を想像するとハート型のカタチになっており、ハートの右半分と左半分、二枚同時に貝殻が作られていくとある。

螺旋模様が教えてくれる

巻き貝のぐるぐる螺旋模様は、動かない静の中に動を感じさせ、二枚貝の隠れたハート型に神秘と生きるコツを感じます。

ここからは私の勝手な想像なのですが、巻き貝のぐるぐる螺旋模様には「魂を生きる」を感じます。案外魂を生きること、それを見つけることは簡単なのかもしれません。

が、二枚貝の見えないハート、横から見た断面図を想像するように一見隠されたところを読み解く必要があります。ましてや広大な海の中、本来二枚の貝が一枚になって波打ち際で見つかる貝から、そんなことは想像もつきません。

でも、実際のハートを考えた時も、誰かと分かち合うこと、相手がいて、その存在でハートの存在に気づかされます。

ひとりでは成り立っていないハートなんですね。

これぞ人生の大変であり面白いこと。

魂の生き方、貫き通すことは見つけても、そこを進めるためには人間関係、ご縁や縁(えにし)が大切なのかなと思います。

ハートはバランス

またこのハートのカタチがなんとも絶妙です。

貝の断面図を想像する際も、あの簡単に描くハートの向きではありません。ハートの半分は横たわっています。

私が制作させていただいた絵本。主人公は「とんぼ」なのですが、とんぼの交尾はハート型。トンボの雄は「し」のカタチとなり雌は「つ」のカタチになってくっつきます。

これもハート型ではありますが、あの誰もが描けるハートの向きではありません。

そう、あの私たちが簡単に描くハート型は、絶妙なバランスで成り立っているのですね。

もしかするとハートのカタチはずっと右へ左へ、おっとっと・・・。ずっとグラグラしているのかもしれません。

でもこれは生きる本質を現しているのかもしれません。

どちらかが「勝つ」わけでも、どちらかが「偉い」わけでもなく、どちらかが「犠牲」になるのでもなく。

波が押し寄せ引くように、行ったり来たり、お互いがお互いを思いやり、グラグラ揺れるハートのカタチを楽しむのが人生のようにも思います。

ハートのカタチは365日

今日はバレンタインデー。
私はあんまりこの日が好きではありません。

なんでも手作りが好きですが、チョコレートを溶かして、また型に流し込む。このことだけはチョコレート大好きにとっては理解し難くて。

かといって、この時期溢れるように出回るチョコの中からチョコは選べなくて。

いつの頃からか、ハートのカタチに切った食材やお料理が、私にとってのバレンタインデーになってたかな。

「縁」で成り立つこの世。隠れたハートに気付きバランスを取ることでこそ、魂が成長するのだと思います。

ハートのカタチは今日だけでなく、日々、出会った方々との絶妙なハートのバランスを考えて暮らしたいものです♡



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