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天安門、入れなかった

2023年12月、2週間には届かないほどの北京、天津、マカオ、香港の周遊記である…

ー第1回ー

12/14、JAL025便で北京首都国際空港(PEK)到着。ランダムでPCR検査があるのでご協力くださいとのアナウンス。幸い引き留められることなく、入国できた。

025便は夜到着のため夕食には深夜まで開いているという、「海底捞」をチョイス。(日本にも店舗があるチェーン店)マイナス12度の中、初めての街をテクテク。北京の街は、監視カメラだらけだからか、平均的に裕福だからか中心部はとても治安が良い。

あー残念ながら停電して臨時休業。寒くて疲れていたので少しメンタルを削られた。暖かい火鍋の口だったのに。

癒されたのはゴメンネ、と渡されたお菓子。日本なら平謝りするところだろうが、「お菓子あげるから許してネ、来てくれてありがとう。」というスタンスが愛嬌があってグッド。なんか中国いい国かも…??カップ麺で凌ぐことになった。

気を取り直して明日の天安門からの怒涛のスケジュールに備えよう。おやすみんみんゼミ。

12/15早朝、天安門へ。12/15から、事前予約が必要になっていたという目が飛び出そうな情報を見つけたが、故宮博物院のチケットがあれば入れるそうなので一安心。

中国は基本何かと荷物検査あり。氷点下の中並ぶ荷物検査は辛い。バイク用の手袋をつけていても手が痛い。30分ほど待っただろうか。

前科前歴0の清い日本人、胸を張って荷物を差し出す。荷物開封警察官。テンポよく別室へ。

はい何が起こったのでしょう。

持ち歩いていた中国の歴史ダイジェスト的な本が、危険思想の疑惑をかけられたのだ。

極寒の中、警察と軍に事情聴取を受けた。(このせいで手が紫になり、激痛に)

その場では、詰め詰めスケジュールが壊れていくショックで、「は?そのくらい許せよ。なんなん中国」と思ってしまったが、わたしって超浅はか。

これ、わたしが悪い。めっちゃ悪い。

よく考えればよかった。天安門なのだ。天安門広場だ。天安門事件の天安門。歴史的背景を知らないはずのない(それなりに教養があれば)日本人が、毛沢東のデフォルメイラスト付きの本を持参、笑い事ではない。危険思想と受け取られても仕方がない。

しかも、日本の大学生らしいじゃないか。大学生なんて偏った浅い思考が暴走しがちの要注意年齢。毛沢東を馬鹿にしたみたいなイラストを添えて、SNSで変なこと書きかねない。
あとからよく読んだら、「毛沢東は国民を洗脳した。」なんて表現もあった。ここバレなくてよかった…

天安門、天安門が守る故宮は聖域と言っても過言ではないだろう。仮に私が反中感情を強く持っていたとしても、(嫌中では全くないが)中国にお邪魔している以上、
”When in China do as the Chinese do”。鉄則。

この日は、小一時間ほどで解放してもらえた。かなり親切な警察官で、天安門を通らずに故宮に入場させてもらえた。東華門というところから入ったのだが、うっかり遠回りまでしてしまって歩くのが本当に辛かった…

故宮、壮大でした。

次回に続く。




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