#宮本から君へ [映画009]

#宮本から君へ

大本命でした。#真利子哲也 監督の2作目。
前作の #ディストラクションベイビーズ が大好きで、映画の評判も良く観に来ました。
ディストラクションベイビーズでは、凄く強い男を、兄と弟の視点から描いていて、純粋な暴力の奥にある、なんかわからない男の感情というかエモを描いてました。
今作は(映画版では)、凄く弱い男を、男と女で描いていて…。
まず、なんか途中吐きそうになりました。感情がエグすぎて。
これ、どれぐらいの人が、どんな共感をするのかなぁって本当に気になります。ジョーカーと蜜蜂と遠雷でいったら、確実にジョーカー側の、社会的立場は低い人たちです。クレバーじゃない。人生や仕事が利己です。男的にどう思うんやろう?それこそ、女の人どう思うんやろう?
あるエグいシーンがあって、そこの蒼井優がグロいぐらいエネルギーがあって怪演中の怪演です。例えて言うなら、冷たい熱帯魚のでんでんぐらい。
ほんと弱い人たちなんですけど、救いはあるんですよ。
でも救いの話だけでいいの?って頭でっかちな僕は思うんです。ジョーカーぐらい社会の絶望を描かなくていいの?人間を安心させていいの?って。
みんな人生いろいろありますけど、僕もそれなりに生きてきて、宮本ぐらい吹っ切れて突き進む羨ましさもあるけれど、ずるい負けをしながら、でも社会に立ち向かっていきたいなと思いました。宮本と方向性違いますけど。
あと、ラガーマンは、ちゃんと教育されてるやつはあんな感じにならないです。強さの象徴とかエリート意識の醸成だけしかやってないとああなります。
#彼女は頭が悪いから の肉体エリート版ですね。

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