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3年半ぶりの海外in タイ

久しぶりにnoteに投稿しますショウです。
先週、3年半ぶりの海外としてタイへ弾丸旅行に行ってきました!

今回の記事ではその旅行について書いていきたいと思います。

経験に投資をすると決めた2023年

そもそもなんでタイなのか?
急に思い立ったからです(笑)

というのも2023年になり、各国が新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、海外旅行がコロナ前と同じくらい容易になってきています。

2023年のお正月、僕は新年の目標として「経験に投資する」という目標を立てました。
昨年は新社会人になったばかりで、不安で不安でこれからの人生の見通しが立たずに貯金ばかりしていました。福利厚生が充実した会社でかつ、地方都市で生活費がかかっていないこともあり、だいぶ貯金がたまっていました。

そして東京の実家に帰省した時、父親に貯金のことを話しすと「若いのに何でそんなに貯金ばかりしてるの?バカじゃないのか?もっと自分の経験に使えよ」と言われました。

ちょうど同じころ、「DIE WITH ZERO」という本を読んでいました。

この本に書かれていることを要約すると、「先の見えない不安で人生の今を我慢ばかりしているのは良くない。自分が今したいと思っていることも、年を取ったらやりたくなくなるかもしれない。人生の最後に残るのは思い出だ。」ということです。

だからこそ、僕は2023年を経験に投資する1年にしたいと思いました。

そして、日本から安くて、バックパッカーの聖地として有名な「カオサンロード」のあるタイを3年半ぶりの海外渡航先として選びました。

今回は2泊4日の弾丸バックパッカーでの旅です。
これまで海外は修学旅行でシンガポールとマレーシア、インターンでモンゴル、語学留学で台湾と行きましたが、1人でバックパッカーとして行くのはこれが初めての経験。

少し不安な気持ちと新しい世界への期待を膨らませながら、タイのスワンナプーム国際空港に降り立ちました。
言葉に関しては仕事で毎日英語を使っているので、迷うことなくスイスイと空港内や公共交通機関の移動ができました。

バックパッカーの聖地「カオサンロード」

バックパッカーとしてタイに来たからにはまず、ここに来るべし。
まず来てみて驚いたのは、欧米からの観光客がなんとも多いこと。
たまに日本人と思わしき人を見つけても、実は韓国人だったりと、どこを見渡しても欧米からの観光客ばかりだった。


バックパッカーの聖地「カオサンロード」

カオサンロードではなんでも売っている。
タイの屋台料理、東南アジア風の衣服、欧米人ウケの良さそうなカフェ。
さらには路上タイマッサージ(なかなか気持ち良い、1時間250バーツ)や大麻の販売(現地では合法化されている)、外からの丸見えのタトゥー彫り専門店など色々なお店がありました。

タイのカオスすぎる交通マナー

僕がタイに来てまず驚いたところは「交通マナーが極めて悪い」ということだ。
ヘルメット無しでバイクに乗るのは当たり前で、僕が見た中では家族でバイク4人乗り(もちろんノーヘル)が最高記録だった。
速度違反、信号無視、逆走、飲酒運転だって日常茶飯事だ。
しかし、それでも警察は取り締まらない。

目の前で思いっきり違反をしていても、何も知らん顔をしている。
お前らちゃんと仕事してるのか?

タイでは当たり前のスタイル

それでも、このタイ旅行で僕が一番楽しいと感じたのは、このマナーの悪すぎるタイの交通事情だ。
以下にその代表的なタイのタクシーである「トクゥトクゥ」と「モーターサイ(バイクタクシー)」について紹介する。
どれも運転手と言い値で値段交渉ができるので、相場より安くできる余地はある。
しかし、これら運転手の待遇はあまり良くは無いので、あまり粘り強く交渉しても可哀想な気がした。
どちらかというと、トクゥトクゥやモーターサイの刺激的な体験はタイでしか経験できないことだから、外国人なら少し多めに払ってもいい気がする。
それくらいの価値がある良い(危険な)体験だった。

トクゥトクゥ

というのは三輪タクシーのことだ。

トクゥトクゥ

かつては日本にも存在していたが、現在は東南アジアや南アジアで活躍している庶民の足だ。どれもイルミネーションやペイントで派手に装飾してあるので、夜になると意外とカッコ良く見える。
操作はマニュアルタイプなので、ミッションを操作して右手のアクセルと左足のクラッチで動かす。
エンジンは660ccと軽自動車と同じものに改造されている。
お客はトクゥトクゥの荷台部分に乗るのだが、風を切って走るのでとても気持ちがいい。
それに、エンジン音も大きいし、走り屋気質の運転手だと街中でも平気で80㎞くらいスピードを出す。
揺れも大きいのでまるでジェットコースターに乗っているような気分だ。
初めてトクゥトクゥに乗った時の衝撃は今でも忘れられない。
猛スピードで大きなエンジン音で夜のバンコクを疾走するあの爽快感。
もうバンコクではトクゥトクゥとモーターサイでしか移動しないと心に決めた。

モーターサイ

というのはいわゆるバイクタクシーのこと。

モーターサイの運転手たち。

オレンジ色のベストを着用したバイクの運転手がモーターサイだ。これがタイの極めて悪い交通マナーの真打だ。

まず二人乗りという形で乗客はノーヘルでバイクに乗る。

モーターサイはヘルメット無しで2人乗り

そしてモーターサイは渋滞したバンコクの街中を、車が猛スピードで行きかう幹線道路も、歩行者の多い歩道をスイスイと走っていく。

繰り返すがタイの交通マナーは極めて悪い。
バイクに乗るなんて自転車に乗るのと同じ感覚だ。
速度違反、信号無視、逆走、飲酒運転だって日常茶飯事だ。
しかし、それでも警察は取り締まらない。
僕がモーターサイに乗っているときも、すぐ背後を警察が走っていたが何も注意されない。
他のバイク利用者もヘルメットは着用していない。
渋滞を避けるためなら信号無視、逆走、歩道での走行もお構いなし。
(運転手が)仕事の息抜きにビールを飲んでも全く何食わぬ顔。

もうめちゃくちゃだ。
日本では完全に不良の所業だ。
そのカオスが僕にはたまらなく楽しかった。

ノーヘルでバイクに乗ったときの背徳感、スピード感、活気あふれるバンコクの幹線道路を全身で感じた時の興奮は非常に楽しい。
それでもなぜか、このようなモーターサイに好き好んで乗っている外国人は僕と一部の欧米人だった。
ほとんどの外国人は車のタクシーかトクゥトクゥで移動していたように見える。
たしかに、モーターサイは安くてエキサイティングだが、命がけな移動手段だった。
調査によるとタイはバイク事故による死者数が世界最悪だとのこと。

それでもトクゥトクゥとモーターサイは僕がタイ旅行で一番楽しいと感じたものだ。
次タイに来た時もまたこれに乗りたい。

初めてのユースホステル

今回の宿はユースホステルという若者のバックパッカー向けの安宿に泊まりました。
基本的に男女共用の二段ベッド、シャワー、トイレというシンプルなスタイルで2泊3500円でした。
なんともリーズナブルなお値段でかつ、同じ宿泊者たちとの交流もできる。
ユースホステルにはイタリア、ドイツ、中国、香港、ベトナムなど様々な国からの旅行者がおり、僕はその中のイタリア人男性と最終日の夜に夜の街へ繰り出しました。
イタリア人男性のアンドレアは38歳のショップオーナー。
父親にお店を任せて1ヶ月のタイ旅行を楽しむとのこと。
ヨーロッパの人は休暇が長いから自由でいいですねぇ
僕が深夜にユースホステルへ帰ると同じ部屋にアンドレアがいた。
お互いに軽く自己紹介をすると彼は「夜の12時だけどビールでも飲みに行かないか?」と誘ってきた。
これは面白い。旅の醍醐味は人との出会いだ。
結局夜の12時過ぎるとどのお店もしまっている。
アンドレアとはコンビニで買った地元のビールを片手に夜の街を2時間くらい歩きながらおしゃべりした。いわゆる「チル散歩」というやつだ。
日本人と欧米人が英語で会話しながら歩いている。
その光景がタイの人たちから見て不思議だったのだろうか。
屋台で食事していたゲイ4人組と目があった。
アンドレアは最初、彼らを女性だと思ったのか気さくに絡み出した。
しかし、ゲイだと分かると「君たちの食事を邪魔したくないから、僕は行くね」と華麗な社交辞令でその場を後にした。

次にアンドレアと向かったのはタイの風俗街だ。
日本でいうところのガールズバー、キャバクラ、ソープランド、ストリップバーなどが立ち並んでいた。

タイの女性は明るくて、笑顔が素敵で、スタイルも良い。
しかし、その一方で体にタトゥーを入れている人が多いし、お店の前で20人ほどの女の子が2列横隊で座りながら足を組んでスマホをいじっている。
なんだか異様というか怖かった。
夜の街だから薬局に性病薬だけでなく、大麻も売っている(ものすごくカビ臭かった)。
僕がこのnoteを書いているころ、まだアンドレアはバンコクにいる。
きっと毎日タイの女性にナンパしているのだろう(笑)
次回タイに来たときは僕も挑戦してみたい。

タイの女性は働き者

タイの街並みを見渡すと、いたるところで女性が働いている。
街角の屋台、コンビニ、デパート、駅の改札、マッサージ店、一般企業など、女性の社会進出が進んでいる(仕事中にSNSに乗せる自撮り写真を撮るのはいかがなものかと思うが)。
これにはとても驚いた。
タイの女性は笑顔が素敵、明るくて、働き者で自立している。
古き良き時代の日本人女性のような感じがした。
彼女や妻にするならこんな人がいい。

最後に、東南アジアはどんどん豊かになっている

バンコク滞在の最終日は、かつて僕の大学に交換留学した経験のあるタイ人の友達と遊びにいった。
彼は日本でMBAを取得した後、バンコクの日系企業に就職している。

バンコクの街を歩いて感じたことは、若者を中心にどんどん豊かになっているということだ。
ブランド品を身に着け、最新のiPhoneを持ち、休日はカフェで友達とおしゃべりをしたり、インスタに写真を載せる。
タイの給料は年々上がっている。
日本は30年間全く給料は増えず、最近になってようやく大手企業を中心に賃上げの機運が出始めてきたところだ。

また飲食店を見ても、値段が日本と全く変わらない。
しかし、そのクオリティは日本より低いし、美味しくない。
日本では飲食業界の賃金が低いと言われているが、3年半ぶりに海外を見て、如何に「日本の飲食店は世界最高レベルの仕事を低コストでしている」のかを改めて感じた。

僕の想像していたよりもずっとタイを始め、東南アジアの人々の所得は上がっている。
正直に言って、例のタイ人の友達はタイで就職して正解だったと思う。
年功序列で大して給料の上がらない日本より、タイにいたほうが良い将来を描けるかもしれない。

いずれ日本は所得でも人材力でも東南アジアに追い抜かされる。
そのような危機感を最後に感じたタイの弾丸旅行だった。

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