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私の為の夜

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

自分の誕生日はどんな日にしたいですか?年齢を重ねた私にとって既にそれほど嬉しくない日にはなりましたが、この日だけはネガティブな言葉と縁遠くなりますようにと願わない年はありません。

しかし、マッチングアプリで出会った人というのは、話の繋ぎになんとなく誕生日を話題にする事が多いと感じます。

教えても彼らはそれを覚えることはありません。社交辞令のようなものですから。分かっているので、私もなんとなく答える事があります。

誕生日を覚えていない彼らは、普段から連絡をとらないので、基本誕生日に何も連絡をよこしません。私にとって平和な日です。本能から避けているとも思えます。

でも一度だけ、誕生日の夜に、すごくネガティブな事をつらつらと書いてきた人がいました。その人にとって、とても辛かったのが、偶然私の誕生日であっただけなのですが、私はどうしても許せない気分になりました。

おとな気もなく、翌日に返信しました。彼には奥さんもいるので、余計にイヤだったのかもしれません。しかも、彼は私の誕生日を聞いた時に、素敵な事を沢山妄想していました。

「こんなお祝いをしてあげる。こんなこともやりたいね」

彼がそんな事を言ったのは、本当にただの社交辞令で、なんの意味もない言葉でした。とても空っぽで、それをなんとなく流していた自分にも嫌悪感を抱きます。

「思っていないなら言わないで」

真剣な気持ちの人になら、きっとそうやってぶつかっていけたでしょう。でも、私にもそれほどの熱量がないから、それは流れて行ったのです。

誕生日という特別な日をカラッポにしたのは自分でもありました。自業自得は分かっているのですが、彼とは二度と連絡をとりませんでした。彼と私の糸は、ぷつりと切れてしまったのです。そんな事になったのも、私の平和な日が、彼の不幸の日という巡り合わせの悪さです。私たちは切れる運命でした。

どうか今年の誕生日は平和な日でありますように。今年の誕生日の夜は、スマホを切ってしまおうと思います。その夜は私だけの為に存在するのです。まだ少し先の話ですが…おやすみなさい。


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