32.縁を切った話

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こんにちは
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32.縁を切った話

縁には色んな種類があり
繋がらなければいけない縁もあれば
切らなければいけない縁もある
一度切って結びを違えなければいけない縁もある

長く続いた腐れ縁
そんな悪態吐きながらも
大切にして貰えていた縁が私にもあり
切らねばお互いに進めないと感じ切りました

縁を切りたいという思いは長く持っていたものの
自分から行動を起こして切る事も無いし
同じくらい強い気持ちで縁を切りたく無いし
彼女が友人として隣に居ない人生も
考えらないとも思っていた

共依存

それに気づいても見て見ぬふりをしたのは
十数年前…いやもっと前かもしれない

その日は三ヶ日で
いつもと変わらず2人で出かけて
今までした事もない
年始の厄祓いを受ける事になった

兵庫県西宮市にある有名なお寺で
門戸厄神東光寺
最寄駅の阪急電車駅は駅名になっています
其処へ初詣に向かいました

その時に願ったのは
人を指定したり思い浮かべたりもせずにただ
「私に不要な縁を切って必要な縁を繋げて下さい」

その帰り道
まだ門戸厄神も見えるような位置で
「私に不要な縁ってなんだろう?」と考えた

彼女とは小学生の頃からの縁の割には
学校が同じだったのは小学生の2年間
そんなに仲良く遊んでいた訳でもなく
当時の家も特に近い訳でもない
中学校ではお互いに市内の別々の場所に引っ越し
中学生には家が近いとは言い難い距離だった
その後の進学も就職も別々に進んだ
それなのに縁は続いていた

とても不思議な縁だと思う

お互いに気兼ねなく話せるのに
我が儘を言い合えた
と、言いたい所だが
もっぱら私が世話を焼かれてばかりだった

それぞれの人生の節目で一緒に過ごす友人を
各々が出逢いを果たして縁としていたけれど
それでも私には彼女が居たので
他の人とそれ程に深い関係は望まなかった
そしてそれは彼女も同じだった
「別に此処での縁が上手くいかなくても
彼女が居るから別にいいや」
お互いに無意識にそう思っていた

それは心の安寧を齎しはするものの
他の縁が中々育たないという弊害があった
何よりお互いの心の成長を妨げていた

私は社会人初期の実家住まい中に引っ越しをした
その際には明確に共依存を感じていたので
離れようと連絡をせずに居なくなった
だが彼女は私の祖母の家へ行き連絡を取るよう計らった

あの時以上に
喜びと絶望で複雑過ぎた気持ちの渦を感じた事がない

あの門戸厄神へ行った年
彼女は新しい挑戦と道へ進む所で
其処で挑戦するには
同士と言える心許せる仲間が居ないと
続けるのも達成するのも難しい
そんな人生の岐路に居た

門戸厄神の帰り道で最初に考えついたのは
そんな人生を賭ける戦いの時に
私の存在が彼女の邪魔になるのでは無いか?
という事だった

杞憂であるし自意識過剰でもある考え
それでも「離れるなら今しかない」と確信を持った
「不要な縁」とかではなくて
「彼女の今に私が要らない」と思った

一度は離れようとしても上手くいかず
離れると思い切る事も中々出来なかった
そんな優柔不断な私には本当に珍しく頑なだった

彼女に説明をしたら
賢い彼女が私を言い包めるのは簡単だろうと
彼女が敢えて私に失望するように仕向けて
そのまま離れた

それでも祖母の家は昔のままだし
探そうと思えば探せただろうけれど
そのまま縁は切れる事となった
それは四半世紀を超える縁にしてはあまりにも
呆気なくアッサリとした幕引きとなった

初詣をしている時は楽しく
彼女との縁を切りたいと明確に思った訳でもないのに
厄祓いで祈祷が終わって直ぐに思いついた事や
彼女の物凄い執着を断ち切れた事
そして何よりも
彼女に対する依存度があまりにも高かった自分が
あまりにもアッサリとあのタイミングで
縁を切ると決めきれた事に
門戸厄神の縁切りの御利益を感じました

後日ではありますが
門戸厄神に祀られた不動明王様と
お話する機会があったので
どのように縁を切ったのかを伺った所
焔で焼き切ったとお答えいただきました

最後になりますが
彼女の心象が悪い書き方をしていますが
一方的に何も言わなかった私に非があります
何か彼女に対しての印象が悪いような受け取り方を
される箇所があった場合は
私が自己弁護していたり見栄を出した表現なだけです
誤解がない様にお願い致します

32.縁を切った話