おー先生

娘を3人もち、学習塾講師・家庭教師として「付け焼刃の知識でなくクリアな理解」「人として…

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娘を3人もち、学習塾講師・家庭教師として「付け焼刃の知識でなくクリアな理解」「人として成長できる受験」「健康的な受験」をモットーに30年間指導しています。生徒とのエピソード・子育て中に感じたことを綴っていきます。お問合せ:3daughters.and1@gmail.com

最近の記事

「合格」

私が、30年間受験生を指導して来られたのは、生徒達が成長し続けてくれたからである。 もう一つ、私は私が『どんくさい』人間だということをよく知っていることも一因だ。 生徒には、早い時期に「行きたい学校」を尋ねることにしている。そうして過去問を手に入れ、10年分程度の過去問に目を通す。目を通すというのとは違うな。実際に10年分の問題を解くのだ。 この作業は私にとっては重要であった。 過去問と真剣に向き合うことで、その学校がどの程度の学力を要求しているのかが分かるからだ。 例え

    • 「適時」

      近頃、中学受験にあたって、かなり早い時期から受験準備をスタートする子供たちと接する機会が増えた。 少し、厳しい表現になるかもしれないが、その昔、日本中でバレンタインのチョコを送るのが流行りだし、多くの友人が、なけなしのお小遣いをはたいてチョコを買いに走る姿をやや異様に感じたのを思い出す。 「好きな人がいるのなら、なにも2月14日でなくとも、その時点で告白すればいいのに。」 「たいして好きでもないのに、この日のために、好きになってない?」 などと友人と語り合ったりもした。

      • 「人間万事塞翁が馬」

        part1 長女は勉強が好きな子である。 東大の建築学部で院を卒業すると、1年間、とある研究所に勤めたが、大学院時代に書いた論文が契機となって再び東大の門戸をたたき、ゲットーとユダヤ教の研究を始めた。 そしてある日唐突に 「お母さん、私、ベネツィアに行った後2年くらいイスラエルに行くことになった。」 相談ではない、宣言だった。 安全でない場所への留学はだめだと言い聞かせていたため、すべての準備を終えてからのまさしく宣言だった。 「行くんやったら、お母さんの首絞めてから行け!」

        • 「間違い」

          三女と天体の勉強をしているとき、 「お母さん、ちゃんと理解できてるのに、ところどころ間違う。何で?」 星座や天体の名前は覚えるしかないが、動きは天体の公転や自転角度から計算をする。 説明させると理解はできているようだ??? 「わかった!」私たちは小さな地球上から夜空を眺めているが、娘は天球の外から神のごとく宇宙を見ていた。やはり子どもは面白い。 またまた三女の話 「ねえ?高橋是清は原敬暗殺しても総理大臣になれたんだ?」 「なんのこと?」 「人名事典に大蔵大臣となり政友会総

        「合格」

          「勉強嫌い!」

          中3の生徒との会話 生徒:「先生、俺、いい高校に入りたいけど、勉強したくない!」 正直と言えば正直だが、大人ならこんなこと決して口には出さないだろう。 私:「どちらか、あきらめてもらうしかないな。   選択肢は1つや。勉強せずにそこそこの学校に入るか、努力して希望の    学校に入るか。魔法はないからな。」 受験を通して子ども達は成長する。 進学したい学校があれば、そこに向けて計画を立て努力するしかない。 ゲーム、テレビ、友達との長々としたお喋り、動画配信、寄り道・・・

          「勉強嫌い!」

          身近な教材

          ずいぶん前になりますが、ある中学(受験を目指している方ならだれでもご存じの学校です。)の受験で、スーパーに売っているような魚の切り身のカラー写真についての出題がありました。 当時はまだ家のお手伝いをする子も多く、半数の子どもがこの問題に対応できましたが、 中には「見たこともない。」という子もいました。 学校がどういう子ども達を欲しているのかが、うかがえる問題です。 お手伝いをする子が欲しいわけではありません。 机上の勉強だけにとどまらず、私たちの身の回りには不思議や矛盾、学

          身近な教材

          東日本大震災

          東日本大震災の折、川崎も大きく揺れ、我が家も4階の子供部屋の整理ダンスが倒れ、冷蔵庫が動きました。 「4階の整理ダンスはそのままにしておいて、倒れたものはこれ以上倒れんやろう。」と三女に言い残し、私は1階の教室に降りていきました。 背の高い本棚がいくつかありましたが、教室には変わりはありませんでした。 三女「こんな日に、生徒来ないでしょう。」 私「いや、来るような気がする。」 大きな机を本棚から離し、準備をしていると、 タワーマンションに住む生徒や、共働きのご両親を持つ生

          東日本大震災

          中学受験生の親子喧嘩

          受験生を抱えているご家庭では親子喧嘩が絶えないとよくご相談を受けます。 かく言う私も娘の中学受験の折には「腹に据えかねる」ことがよくありました。 子:「お母さんは私たちより塾生が大事だよね!」 母:「授業料をいただいているからね。責任があるでしょう。」 子:「お母さんが授業料払えばいいでしょ!」 母:「そんなところでうとうとしないでお布団で寝なさい。」 子:「この問題やってる。」 母:「眠い目こすってやったって、身につかないよ。」 子:「これやんないで、落ちたら母さんのせ

          中学受験生の親子喧嘩

          プロフィール

          1994年神奈川県川崎市で学習塾開室。 2017年プロ家庭教師として指導開始。 2022年埼玉県草加市に移住。 合格実績  中学:桜蔭、開成、鴎友、海城、本郷、学芸大世田谷、慶應中等部、攻玉社、香蘭、栄東(東大特待)、サレジオ、品川女子、渋谷教育学園渋谷、青陵、洗足、都市大等々力、三田国際メディカルサイエンス、早稲田実業、横浜雙葉、立教池袋、立教女学院、ドルトン 他 高校:生田、学芸大世田谷、東京藝大付属、県立市ヶ尾、希望ヶ丘、住吉、多摩、都立国際高校、横浜平沼、青陵(特待

          プロフィール

          塾と家庭を繋ぐ教材

          塾でのお子さんの様子を知ることはなかなか難しいようです。近頃ではモニターで授業をご覧になれる学習塾もありますが、わが子がどのくらい集中して授業に臨んでいるかは、やはり見て取れないことでしょう。 そこで、家庭学習用の教材が生きてきます。(ほとんどの塾で教材は1週間単位で構成されていて、塾で解説を受けた問題と同傾向同レベルの問題が提供されています。) すらすらこなしているようでしたらご心配はないでしょう。よくできたことを親子で確認し、同レベルの問題には区切りをつけて演習問題、

          塾と家庭を繋ぐ教材