強制終了のボタンを自分で押す
FRRO(入国管理局)との確認は、週明けて火曜日になった今日もまだ続いている。
今の状態で「離婚成立」とみなすのか?
今の状態で、インドを出国すると、ビザが失効するのか?
電話で説明し、メールでも説明したが、理解してもらえず、
離婚の時に裁判所が発行した判決文を見せろ、と金曜日の夜に返信が来ていたのを見て、がっくりしてしまった。
判決文には。自分や元夫のフルネームや、いつ結婚したのか、何が起こったのか、などが細かく書いてあり、誰かに見せたいものではない。
それでも月曜日の朝には、返信をしなければならい、と判決文の写真を撮っていた。
その時に、改めて判決文を読みながら、8ページある判決文のほとんどは背景の説明や、裁判の進め方などにとどまり、最後の1ページのみが判決内容であることに気づいたので、最後の1ページのみを送ってみることにした。
正直な感想を言うと、
3年かけた裁判の内容がこれか・・・
中身薄いな・・・で
あった。
メールで共有しようと思っている内容に、元夫の最初の奥さんの名前が記載されていたので、それは読めない様に編集して送った。
個人情報が漏れてしまう可能性は限りなくゼロにしておきたい。
メール本文にも色々記載する文章を考えたのだが、もう添付している判決文の内容を読んでもらおうと決め、「非常に気密性の高い情報なので、氏名は見えない様に編集しました。」とだけ記載して、送信した。
送信ボタンをクリックする時もドキドキして仕方がなかった。
(すごい嫌なドキドキだ。。)
月曜日の朝にメールを送信して、返信が返ってくるまで、ずっとうわの空で過ごした。
早く返信が来て、結果をはっきりさせたい気持ちと
結果を知りたくない、メールがずっと来ないで欲しいと言う
相反する気持ちでいっぱいだった。
メール受信の通知が来る度に緊張して、
違うと分かるとほっとする。
蛇の生殺し、ってこの状態を言うんじゃないだろうか。
そうやって緊張した1日を過ごして、午後の4時過ぎに待っていた返信が返って来ている事を見つけてしまった。
すぐにメールを開いてみようか、
後で見ようか、
迷った。
でも、後で見たって、今見たって、結果は同じなのだ。
意を決してメールを開いて読んでみると、
「あんな一部分だけ送られてこられても正確な判断はできない。全文書を送るか、それが嫌なのであれば、事務所に来て、判決文を見せる様に。
ちなみに言っておくが、我々はインド政府から外国人の滞在について全権を任されている団体である。民間企業と一緒にしないでもらいたい。(エッヘン!)」と記載されていた。
結果が分からなかったこともがっかりであったが、
氏名が分からない様にして送ったことで、逆鱗に触れたらしく、
「え、ごめんなさい・・・」と身がすくむ様な気持ちにちょっとなった。
一旦メールを閉じて、シャワーを浴びて頭をすっきりさせることにした。
せっかくすっきりするためにシャワーを浴びたのに、
頭はさっき受信したメールの内容でもやもやしっぱなしであったが、
同時に段々とむかついてもきた。
以前、今持っているビザの手続きの際に、やってきた係員には脅されて、賄賂を要求された。はっきり言ってすごく怖かった。誰に言えばいいのか、どうしたらいいのかと思った。
私に賄賂を要求した係員は、今「民間企業と一緒にするな」とエラそうに言っているこいつらと同じFRROの関係者だ。直属の職員ではないのかもしれないが、こちらにとっては同じことだ。お偉い「インド政府のお役所」のどこに、個人情報の漏洩があるか、そして、それをネタにされるか、分からないいい例である。
そう思ったら「FRROといい、裁判所といい、なにをエラそうに」と、怒りがふつふつと湧いてきた。
返信には「あら失礼しました。以前そちらで賄賂を請求されましてねえ。おほほ」とか書いてやろうかと思ったが、それは辞めることにした。(笑)
私が勝ち取りたいのは、後1,2カ月でいいから、このビザを継続して持っている例外許可だけだ。怒らせて許可がもらえなかったら本末転倒だ。
「自分がエライ」と思いたければそう思っていればいいのだ。
来週の月曜日はお休みなので、その日に訪問しても良いかだけ書いて返信を送ることにした。
さて、こちらの結論が出ないまま=退職日もフライトスケジュールも確定できないまま、インドの直属の上司から、「今、時間ある?」と連絡が来た。
話を聞くと「もし、最終出勤日が7月末だったら、システム上の退職届けの反映が間に合わないから、届けはもう出しちゃった方がいいよ」との事であった。
なんと・・・!まだあやふやなのに、退職届を出すと言う・・!
自らの手で強制終了のボタンを押すことになった。
もう少し詳しく聞くと、
退職届けを出した後でも、最終出勤日は変更できるし、
もちろん、退職をやめる(継続して勤務する)ことも可能なのだそうだ。
ただ、もし7月末が最終出勤日になってしまった場合は、社内手続きが間に合わなくなってしまうので、先に対応した方がいい、との事であった。
上司に教えてもらいながら、退職届けを提出した。
いくら、変更やキャンセルができるとは言え、これからの人生の重要なターニングポイントのスイッチを押してしまったような気がしている。
だが、前も言ったが、「何かを手放すと、新しい何かがやって来る」だ。
今はとにかくFRROとの確認を急いで進めるしかない。
連日の緊張に胃が痛くてたまらないが、後もう少し、後もう少しだけがんばろう。
FRROの係員に脅された話はこちら。
思い出すと腹立つけど、実際の場面ではやはり混乱するのですよ。
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