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『天才を殺す凡人』を読んだ感想

今回は『天才を殺す凡人』を読んだので、感想を記載しておきます。

書籍の概要については著者のブログを参照ください。


なぜこの本を読もうと思ったのか??


私の周囲でこの本についてポジティブな口コミが多かったためです。

タイトルのインパクトも相まって手に取りました。

インプットに関しては下記エントリを参考にさせて頂き、ペア読書を実施しています。

機会があればペア読書を実際にやってみた感想についてもまとめてみたいと思います。

こちらのレビューはペア読書をする際に記載した私のメモベースのレビューになります。

要約ではなく、感じたことや考えたことが中心になりますので、具体的な内容については書籍や著者のブログを参照ください。

印象に残った内容


・ 世の中の人気のあるものは小さくて丸くてちょっとばか

  → 主人公に対してキャラクターのケンが言った言葉

  → 赤ちゃんもくまモンもたしかに当てはまる 

・ 人が一番思い悩む根本は自分の才能をコントロールしようとしたとき

  - 天才:創造性
  - 秀才:再現性
  - 凡人:共感性

・ 創造性は間接的には観測することができる。

  - それが凡人の反発の量である

・ アートとサイエンスの対立
  - どちらが正しいかを考えるとサイエンスが勝つ:アカウンタビリティ

読んでみて感じたこと


結論:読んで良かった!

この本に関しては要約することで陳腐化してしまう感覚がある。

ストーリー仕立てになっているのが非常に秀逸で、内容にすっと引き込まれていった。

『凡人を殺したのは誰だ!?』という小説を読んでいる感覚だった。

読んでみて下記のような問いをたててみた。

・ 天才の定義とは
  - 成功している人が天才ではないが、事例としては天才で成功しているもの
  - 天才の定義は受け手によって異なるので、凡人が直感によって信じるしかない


・ 天才は秀才になれるのか
  - 天才はトレーニングによって秀才になり得るのではないか
  - そもそもそ全ての人は創造性・再現性・共感性の要素をそれぞれ持ち合わせている


・ 秀才は天才になれるのか
  - こちらもトレーニング次第

つまり、全ての人が天才足りうる資格を持っているのではないだろうかということである。

創造性・再現性・共感性の各指標についてはみんな持っているものであり、その比率が異なっているだけである。

それぞれの指標については環境やこれまでの経験によって規定されるため、トレーニングによって改変の余地がある。

各項目と打ち手については下記の通り。

・ 創造性
  - デザイン・シンキングやラテラル・シンキング
・ 再現性
  - ロジカル・シンキングやクリティカル・シンキング
・ 共感性
  - コーチングや1on1

並べてみると、共感性を後天的に身につけることが一番難しそうである。

スキルとして非常に重要な話

書籍の中で語られていた中で概念ではなく、スキルとして有用だと感じたのが下記の内容である。

・ 秀才を動かすためには「あなたならどうするか??」を問うべき

・ 天才を動かすためには魅力的な問いをたてるべき

素晴らしい「問い」を持って天才を動かせる人こそ「共感の神」として、世の中を動かして行くのではないだろうか。

総論


この本を書いた理由について筆者は「人の可能性を阻害するものに、憤りを感じるから」と書き記しています。

読者の視点としては、それぞれの要素について客観的に理解した上で、個人として判断するべきであると言う結論に落ち着きました。

誰しも天才にも秀才にもなり得る可能性を秘めているので、一人ひとりが自分の中の『ストッパーとなる存在』についてしっかりと向き合うことで、世の中のより良い変化は加速していくことでしょう。


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