『アイアンマン2』

今回は『アイアンマン2』。これからしばらくはMCU作品ラッシュです。

ついに念願の

ずっと入りたいと思っていたDisney+に入りました。MCU作品とスターウォーズのマンダロリアンが目当てでしたが、最近劇場でディズニー映画を見る機会がなかったのでこれを機に見逃していた作品を見れるのは嬉しい。思ったより月額700円は安そうです。

『インクレディブルハルク』までは見ていたので、『アイアンマン2』から。

アベンジャーズに向けての伏線作品か

『アイアンマン』の続編ですがストーリーはかなり簡潔です。トニー・スタークに恨みを持った科学者と武器商人が手を組み、スタークエキスポを襲撃。トニーと軍用アイアンマンの「ウォーマシン」が立ち向かう。

続編ではあるもののトニーの人間性を深堀するような内容ではないのがちょっと残念でした。命をむしばんでいた胸のリアクターを克服するシーンはありましたが、トニーというよりアイアンマンとしての成長ですかね。

スパイとしてスターク社に潜入していたナターシャ(ブラック・ウィドウ)とニック・フューリー長官の登場、トニーの父ハワードがシールド創設メンバーという事実のほうが重要そうでした。

今回もかっこいいメカ

『アイアンマン』からそうでしたが、アクションシーンを差し置いて、アイアンマンスーツを装着・着脱するシーンが見事でかっこいいというのがずるいと思いました。

今作の、アタッシュケースサイズに収まっているアイアンマンスーツを装着するシーンは一見の価値があります。

ウォーマシンも軍用ならではの地味なカラーリングが良い。雑に追加の武器をつけただけの急造感がもう少しあればもっと性癖が刺激されたと思います。

ヴィランのウィップラッシュの姿は完全に「大リーグボール養成ギプス」で笑ってしまいました。科学者ならもうちょっと合理的な使い方を思いつかなかったんでしょうか。

ほぼ生身のはずなのに何度も車に轢かれても立ち上がるタフネスと、走行中のF1カーにすれ違いざまにムチを当てる動体視力は恐ろしい笑

アクションシーンはブラック・ウィドウに軍配

アクションシーンはどうだったかというと、クライマックスシーンで暴れまわる大量のヴィラン側のロボでしたが、アイアンマンスーツの技術を流用しているせいでお互いに戦い方が一辺倒なのが残念でした。

それに引き換えブラック・ウィドウの強くてスタイリッシュな戦いぶりは素晴らしかったです。

やっぱりどんなロボット作品も似ていますが、頭を覆ってしまうアーマーやロボットはアクションシーンの表情の少なさは課題な気がしますね。

アイアンマンの扱いについては先送り

物語冒頭に、軍事力としてのアイアンマンの扱いについての聴聞会のシーンがありました。前作のラストで「私がアイアンマンだ」と宣言した(世間に正体を明かした)トニー・スタークならではなシーンです。スーパーヒーローの存在を国の軍事力として捉え、その扱いを検討するというのはかなりシミュレーションとして興味深いと思いました。

飄々としていて自信家でプライドの高いトニーは列席する人々の批判を受け流します。「他国は未だアイアンマンに匹敵する軍事力・技術力がない。そのためアイアンマンを軍に引き渡す必要はない」と主張するトニー。結論は有耶無耶なまま、このシーンはハマー(武器商人であるヴィラン)との因縁を作るためのシーン止まりでした。

咎められるどころか物語のラストにはトニーが勲章を授与されてめでたしめでたし、というのが少し残念でもありエンタメ作品らしさを感じました。


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