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創業13周年で思うこと(軽め)

弊社キュービックは2019年10月24日をもって13周年を迎えました。

クリスマスやお正月のようなビッグイベントと異なり、街ゆく人々と分かち合えるものでもなく、多くの人にとって今日は特別な日ではありません。

が、支えてくださっている周囲の方への感謝を改める機会として、また自身の歩みを少し丁寧に振り返る機会として、毎年静かに深々考える時間を持つようにしています。

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我々を取り巻く外部環境はこの13年で大きく変わっています。

ポジティブな側面で言えば、インターネット広告費はテレビの広告費に匹敵するまでに成長(1.7兆円以上)。広告の効果が見える化・定量化されていく中で、費用対効果が明確で改善もしやすいデジタル領域に予算が流れていたことはある意味自然の流れかと思います。我々もこの恩恵を多分に受けました。

一方で、検索からソーシャルへ、ブラウザからアプリへ、そしてデスクトップPC=>ノートPC=>スマホ・タブレットへと、ユーザーのインターネットの使い方はものすごい速度で変わってきました。特に、1画面に表示される枠やサイト数が縮小していくこの傾向は加速しているため、面の取り合い合戦は日に日に激しさを増しています

また、アドフラウド問題・ステマ問題・個人情報問題など、インターネット広告の問題性・広告倫理に関する課題が指摘されることも増えてきました。Googleはますます事業主ではない第三者メディアを厳しく評価しており、その価値について我々も日々深く考えさせられています。

このように事業環境が目まぐるしく変わる中、なんとか13年間やってこられた理由について少し振り返ってみると、コンテンツやヒトなど本質的なものに投資してこれたことは大きなポイントの1つだったように思います。

プラットフォームとユーザーの間には必ずコンテンツがあります。これからもプラットフォームはどんどん進化・変化を繰り返すことと思いますが、コンテンツの品質を高めることでユーザーの課題解決に向き合い続けることが、この先ますます問われる重要な姿勢だと考えています。

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そしてここまでやってこれたのは、もちろん顧客企業や取引先企業の皆様の支えあって、そして従業員の血の滲むような努力があってのことです。

先日ある経営者仲間の方と「我々いろんな奇跡があってここまで来れてるよね」という話で盛り上がりました(だいたいのベンチャー創業経営者はそうですよね)。ピンチの時には必ず支えてくださる会社さん・個人の方がいました。改めて感謝を申し上げたいと思います。

前述の通り、第三者メディアのGoogleからの評価は依然として厳しいのですが、ユーザーの意思決定を支援する第三者メディアの存在は、ユーザー体験にとって大きな価値があると僕は考えています。ただ、この立場でユーザーに向き合い続けるためには、事業主以上に高いレベルのコンテンツや企業としての力が求められているということ。難しいことに挑戦しているということをむしろ誇りに、今後も取り組んでいきたいと考えています。

また、13年で有形無形の様々な資産を手に入れることができました。これらの強みを活かせる新規事業の開発も、これからますます力を入れていきます。

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最後に、以下は僕個人としての振り返りです。

「仕事には人生を変える力がある」とは、お世話になっている株式会社オプティマス広富さんの言葉ですが、この13年間で本当に自分自身の人生は大きく変わったことを感じています。

仕事を通じて様々な喜びや困難に見舞われますが、その都度真剣に仕事と向き合うこと・考え抜くこと、様々な形で周囲の方からいただくFBを真摯に受け止めることなどを通じて、自分のような人間でも少しは成長することができ、その結果人生も良くなっていくのだと改めて思います。

もし万が一、司法試験に挫折し人生を見失っていた13年前の自分が今の僕を見たとして、将来の自分だとは気づかないでしょう。と思える程度には変わりました。

13年は何の節目でもなく、僕も弊社もまだまだ何者でもありません。インターネットを真の課題解決エンジンに変えていけるよう、より大きな価値を社会に提供していけるよう、これからも全力を尽くします。

いつも本当にありがとうございます。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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