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ブルーパッケージへの忠誠心。

人は事あるごとに過去の記憶を思い起こすことがある。

僕にとってはあのお菓子を食べるときに必ずと言っていいほど思い出す。

ミルクチョコレート・ブルボンのアルフォート(※今は公式を開くと高橋一生さんがでかでかと出てきて少しびっくり)である。

今もたまにコンビニとかで買うし、職場の人から小分けのアソートを分けて頂いたりする。

このブルーのパッケージを開ける度に常に脳裏によぎるあるイメージ像が浮かぶ。

そう。踏み絵である。

江戸時代にキリシタンを見分けるために用いた、キリストの十字架像がプレート刻印されたあれである。

高校時代に日本史を専攻していたので、隠れキリシタンのところを授業で聞いていた際にはよく教科書に落書きをしていた(成績は中の下くらいで飛行し続けていた記憶)。

今のアルフォートに採用されている帆船のデザインが余計印象を深くする。

一口サイズゆえの考え抜かれたデザインなのかもしれないが、
あの教科書に描かれた踏み絵を踏めるかどうかの資料と、
黒船ペリー提督の落書きを思い起こさせるこのチョコレートは罪深い。

アルフォートが好きか否かはこのプレートの形をしたこやつをほお張れるかどうかで忠誠心を図るのである。


そうこう書いているうちに食べてしまえば上記のこともすべて忘れる。

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