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こんな相談が多くて気になっています。


学校で子どもがケンカした、誰かを殴った、暴言を吐いた、机を蹴った…

そんな時に、教師は親をわざわざ学校に呼びつけるんだそうです。

そして、「こんなことがありました…」と報告する。


で?


学校は親にどうしてほしいのか?親に「しっかり家でしつけしてください!」とでも言いたいの?

家庭の親のせいで、「あなたの子どもさんは、問題児です。なんとかしてください!」と言いたいの?

でもそこははっきりとは言わない…

なんのために親を呼びつけたの?


とよく分からない指導をされたという話をちょくちょく耳にします。

「今日、〇〇くん、怒ってました」レベルのことまで、学校から電話がかかってくる…

両親で学校に呼び出される…

ホントによく聞きます。

ホントにホントによく聞きます。


ハッキリ言います。

教師の教育スキルの無能さを親に責任転嫁している学校が多すぎます。


私は怒っています。



学校で起きたことは、学校で解決しましょう。

たとえ子どもが誰かをケガさせたとしても、親の責任じゃありません。

学校の責任です。


親も親で、子どもは誰かをケガをさせることもあるし、ケガさせられることもある。

そのことは、覚悟のうえで学校に任せてほしいとも思いますが…

もちろん、学校がみずから問題解決のために必要な情報提供を親に求めることは、それはいいと思います。


子ども社会の出来事なんです。

いろんなことがあって当然です。トラブルなんて日常茶飯事です。

子ども同士のトラブルを経験しないで大人になられたりしたら、そっちの方がのちのち生きる力が身についてなくて大変ですよ。

子ども同士のトラブルは、必要な経験なんです。


たしかに最近はモンスターペアレンツも増えていて、世間体を気にしすぎるのも分かりますが、ビビりすぎでしょう。

ちょっとのことで反応して、子どもにレッテルを貼っている…

子どもはますます自尊心を失っていく…


ハッキリ申し上げておきますが、学校で問題行動を起こす子どもは大抵の場合、学校で先生から、責められたり、認められていないケースが多いです。

そうやって親を呼びつけて、事を大ごとにすることで、子どものことを「あなたは問題児です」という状況を作ることは、ますます子どもの自尊心を傷つけることになるんです。

そんな状態で、親を交えていくら言葉で、咎めたり、問題をやめるように伝えても、子どもが変わることはほとんどないでしょう。


そもそも学校は、親と子どもの悪いところを確認したり、報告し合うような関係は必要ありません。

むしろ、子どものいいところ、こんないいことがあったと報告し合うような関係でいてほしいと思います。

教師が子どもに「この前お母さんから聞いたよ。こんないいことがあったんだって?」と伝えたり、母親が子どもに「先生から聞いたけど、こんなことがあったらしいね」と話したり、子どものいい点について、もっともっと伝えあえるような関係をめざしてほしいと思います。

3者面談とは、そういうことを共有する場であって、成績だけ見せて、伝えたいこともまとめていないような教師は、もっと勉強してほしいと思います。


学校と親がいい信頼関係をつくり、子どもを認めてあげる環境を整えてやれば、子どもは落ち着いて学校生活を送れるようになるのは間違いありません。


近年の日本の子どもの自己肯定感が下がっていると言われる原因は、親のかかわりだけじゃないと思っています。


問題行動をすべて子どものせい、親の躾のせいだとするような前近代的な子ども観…


学校では、PCやIT化、視覚教材の普及により、学習教材の近代化は起きているようですが、人間観、教育観のイノベーションがとにかく遅れているように思います。

どっちかというと、そっちの方が優先なんじゃないでしょうか?

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