見出し画像

川崎Hiphop〜少年Aとの短かったストーリー ①始まり

ふざけたことをブログに何年も書いてた、懐古趣味で。
覚せい剤、シャブ、溺れてた時代の話を。
何年も書いてたら大抵は同じような連中が集まってくる。

ある時に一人の中学生が訪れた。
NORIKIYOのBES抜きの2faceを貼ってた記事に。

ふとリンクを開いたら服の山に埋もれた部屋の中で泣いてるような写メが貼ってあった。
APEのフードを深く被り、うつむいて自分の兄貴に対しての泣き言が書いてあった。
直近に兄貴が死んでしまったことは察して取れた。
少年Aは川崎生まれHIPHOP育ち、日本の国籍を持たないまま生きてた。いや、日本にもどこにも国籍を持っていなかった。
何十年もオーバーステイ不法滞在している母親の元に生まれ、日本人の父親には認知されてなかった。

周りの友達との関係以外には、ろくな奴らがいなかった。
クソな先輩には危険ドラッグのテスト台にされて何度もODで意識不明を繰り返してた。
一番の敵は自分の父親だった。
際限ない理不尽な暴力にさらされ、傷だらけだった。
多摩川中学生リンチ殺人事件が報道されてた頃だった。川崎では不法滞在外人にヘイトデモが連日行われていたが、それはほとんど報道されてなかった。

少年Aを取り巻く環境は最悪だった。
戸籍を持たない少年A。
理不尽だけに囲まれた環境。
家にも帰ってこない母親には飯も食わせてもらえない少年。
安っぽいリリックの真似事をしてエールを送ってみたら純真無垢な少年は、あふれるように言葉を返してきた。
大人たちから疎外され、社会から差別され
何より、親にさえ愛情の欠片さえ与えて貰えず、
ネグレクト、虐待され育った少年。
学校の先生たちにも味方はいなかった。
大人の愛に飢えてたんだろう。
クズで元薬中のオレにすぐに懐いてきた。

悪いことがカッコいいと思って欲しくないと思った。
今まで聴いて共感してきたドラッグ絡みのリリックに憎悪を抱くようになり出した。
救い出したい、そう思った。

少年はオレと知り合った5カ月後に15年間近く生きてきた記憶の全てを実の父親に殺されてしまう。


〜Rykey ホンネ より

君も見たか?あの家は
夜になると窓からガキが出てくる
スルーできねぇはずのストーリー
口に出すまでの順序とタイミング
夜な夜な出るベランダからは
夢物語の続きがあったのさ
見て聞いて言わざる前に
着飾って 汗 血 涙を見る
先輩に狙われて かくれんぼ
ヘルメットで顔面クリーンヒット
冗談じゃねえ

Real are talk Off course Life
Sometime Life Don’t like
My life is 本音 yeah
これが俺の言いたいことだぜ
Pain are envy Success sky
Sometime Life Don’t like
My life is 本音 yeah
すべてお前次第ってことだぜ





にゃんこです。猫が書いてます。 にゃんチュールたびたい