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老人と海

老人と海を読んだ。

ここ半年、名作を読もうと意気込んでいる。しかし出会いは名作だから、というわけではなかった。

ヨルシカがとても好き。声もピアノの映える音楽もMVもドンピシャ。そんなヨルシカが老人と海をオマージュした楽曲を出していた。他のクリエイターが手掛けたショートムービーもあるのだけど、これが一番好きかもしれない。

高校時代丸暗記した文学史の中の一つでしかないヘミングウェイ「老人と海」を手に取る理由になった。

読んだ後他の人の解説や感想を読んで、自分はそうじゃなかったなあ、とかたしかになあと自分の感想を作りあげる。それは自分の感想なのかと疑問符はつくけれど、読み方は人それぞれなのだと思いたい。文学に明るい人や、何十倍も人生経験がある人が読んだうえでの感想を知れるのは、名作ならではだと思う。

サンチャゴをかわいそうな人だとはあまり思わない。本の中の街の人はかわいそうな人だと思っているのが何かさみしい。

ヨルシカの「老人と海」に戻る。最後のフレーズは読んだあとでは想像するものが全然変わった。

ライオンが戯れるアフリカの砂浜は 海のずっと向こうにある

ピアノでこの曲を弾けるように練習した。聴いて、読んで、弾いている。文化的な愉しみの最大値なように思う。


おわり

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