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部分肺静脈還流異常と心房中隔欠損の手術をした三男

三男は生後三か月ぐらいの時に心臓の手術をしている。幸い1度の手術で済み、その後はカテーテル検査で入院した他は大きな病気もせず健康に過ごしている。他の兄弟が肺炎や胃腸風邪で入院していても、彼だけは心臓関係以外での入院はしていないのではないか。

長男4歳、次男2歳、夫単身赴任中に発覚した三男の先天性心疾患。手術までの日々は3ヵ月ほどだったが、とても長く感じられた。

定期検査の結果も問題なく、「運動制限も必要ないので普通の子と同じように過ごしてもらって大丈夫ですよ」と医師からは言われたが、怖くてなかなか積極的にスポーツはさせられなかった。
そのせいか彼は未だにボールを投げるのもぎこちなく、走る姿も軸がブレブレである。元来とても運動が好きなわけではなかったことに加え、私が小さい頃に色んな動きをさせてやらなかったのがこういう形になって表れているのかな、とも思うが、小さな命が消えるかもしれないという経験をしてしまった私は積極的に彼に運動を勧めることはできなかった。

そんな彼は昨年「バスケがしたいです!」という次男の体験入部について行き、絶賛部員募集中だったチーム監督の「弟君も来たの?一緒にやってみなよ!」と言ってくれた一言で巻き込まれ事故のようにバスケを始めることになった。

彼の体調も、運動に無縁の彼が練習について行けるのかも怖くて仕方がなかったが、そんな私の思いに反し彼はバスケをとても楽しんでいる。決して上手とは言えないが、その分人一倍声を出してチームの一員として頑張っている。そんな彼の姿を見ると、あの時声をかけてくれた監督には一生頭が上がらない。

毎日汗だくになって帰ってくる姿や、真剣な眼差しで「六三四の剣」を読む姿、どんくさいレイアップシュートや兄ちゃんたちに泣かされている姿を見る度に彼が健康でいてくれて良かった、4人兄弟で良かったと心から思う。

今日は1年に1度の三男の定期検査。何事もありませんように。

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