日日是好日を観てきました

日本人に生まれてよかった。

素敵な映画でした。

私はお茶をかれこれ4〜5年くらいちょびちょびと習っているんですけど、
ちょうどお茶の先生からこの映画のことを聞いて
故・樹木希林さんのお点前の所作がとても綺麗だとおっしゃってたので
見にいこ〜と思ってたらちょうど近所の映画館でやってたので早速行ってきました。
お茶の映画見るのにホットコーヒー片手に。笑

主演の黒木華ちゃんが、20歳から40代の時の流れを演じるのですが
女優さんってなんなのすごすぎる。

お茶を始めた時のおぼつかない手の動きから、
だんだん上達して所作が綺麗になっていく様子とか
特段何が面白いってわけじゃないけど、お茶を続けていく主人公の描写。

お茶をやっている人ならわかる「あるある」がいっぱいあって
くすくす笑ってしまったり、ちょっとうるっときてしまったり、
私がお茶をちょびちょびながらも続けている理由が
黒木華ちゃんを通じて描かれていたような気がします。

お茶室の静かな落ち着いた空間。

あれは日常からは逸脱した空間で独特なものですよね。
一服のお茶をおいしく頂くために設えた空間は
華美ではなくとも贅沢なものです。

季節が変わるにつれて道具や、掛軸、お茶のお点前が変わって、その季節を感じながらお茶を頂く。

すごく日本的だなぁと思います。

劇中では、お正月のお稽古で犬の柄のお茶碗が使われていて
「12年に一度の戌年にしか使わないってこと?」っていうシーンがありましたが
そういう、「この日だけの為の」っていうのがお茶の贅沢なところだと思います。

そして、樹木希林さんのお点前が本当に綺麗でため息ものでした。
役がお茶の先生なので上手で当たり前と言えばそうなのですが。

さらさらと丁寧にお茶を点てているのですが、その上品で柔らかな雰囲気が本当に美しくて、思わず涙が出てきてしまう程でした。

黒木華ちゃんに対して樹木希林さんが
「あなた手がなんかごついのよ」って言うシーンがあるんですけど
その時の華ちゃんのもやもやした心境がお茶の所作に表れてしまっているのを、その心境はわからずとも先生は「ごつい」という表現で言い当ててしまうことがおもしろいなーと感じました。

目まぐるしく日々が過ぎて行ったり
不測の出来事が起こることもあるし
何もなくただ月日が流れていったりする毎日だけど
お茶を通じて季節を感じ、心を穏やかに落ち着ける時間を持つことで
日日是好日と気付くことが出来る。

そんなメッセージを受け取りました。

私もなるべくお茶をお休みしないように、長く続けて行きたいなと思いました。
まだまだへたくそなんですけどね!

でもお茶室で頂くお茶は本当に美味しいし、
あの空間に行くことで、自分の中の何かがリセットされる感じになるから
私もやっぱりお茶好きなんですよね!

毎月10日に鎌倉の鶴岡八幡宮で行われているお茶会、
来月は私の先生が亭主をつとめるので生徒さん達でお手伝いに行くのですが、
私は残念ながら仕事の為行けません。。涙


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