もう10年以上前になるのだけど、たまたま行った美容室で、本当にたまたま担当してくれた美容師さんと生年月日が同じで、ものすごく話が盛り上がったことがある。
性格は真逆な感じだったのだけど根っこは似ていて、自分で自分の城を築き上げることに情熱を注ぐ感じが応援したくなったし、とにかく動かんと始まらんやろ、と当時すでに独立してご自身でサロンを開いた行動力も素敵だった。

私が引っ越したことでご縁が途切れてしまったのは残念ではあるけれど、時折こうして思い出しては笑っている。
この「はぁ？度」の具合が本当に似ていて、話すのが楽しかったから。

今週は、というか今月に入ったあたりから、ちょっと「我慢ならん度」がカンストしてしまう要素を抱えてしまっていた。

手足の謎の火照り。

病的に末端が熱くて、それも日によってレベルが違って困っていた。
レベル5くらいまでなら放置してやり過ごせるのだけど、MAXのレベル10に達してしまった日は体温37.0℃以上を維持してしまう。
もともと平熱が高めだからしんどいということはないけれど、それでも頭はふわふわするし仕事に集中しづらい状況が発生していた。

まさか更年期？　と一瞬考えてしまったけれどそれはさすがにまだ早いし、少し前に婦人科で血液検査をする機会もあったしたしな……もし懸念があったならそこですでに言われてるはずだし……というのでプレ更年期というものもいまいちピンと来ず、でも毎日途切れることなく体が熱い。
水分不足で熱がこもりやすくなるとは聞くけれど、それに関してもまったく心配がないほど水を飲んでいる。

とにかく原因がわからず、でもたしかに熱を放っているのがさすがにちょっと続きすぎだなーということで、内分泌代謝内科の先生に診てもらった。
甲状腺くらいしか思い当たることがなかったから、とりあえずの駆け込みだった。

触診した感じ甲状腺は大きくないし、大丈夫そうだけどたしかに熱いわね、と言われ、ひとまずの血液検査となった。
せっかくだし項目増やしておくわね、とやたらと血を抜かれた。
注射は平気だけど採血が苦手な私は、とてもとても頑張った。

検査結果が出るまでの1週間も、驚くほど火照っていた。
レベル10になる日がなかったのだけが幸いだったし、冬場もこれならあったかくていいなあとのん気なことも考えていた。

そして血液検査の結果、甲状腺の数値も問題なく、貧血も改善されていることがわかり、自分が健康体であることが証明された。
病気の心配もなし、とのこと。とてもいいことだ。

……いや、この火照りはどうすれば？

重ねての問診の末、もし次に受診するなら総合内科的なところかなあ……と先生も首を捻っていらした。どうやらここでは解決しないらしい。

というのでいつものカイロプラクティックの先生に一連の話をしたところ、血液検査で異常がないのであれば、可能性として右の背中……と難しい顔をして考えていた。
そして私の手足を触るなり、「いや、熱いな！？　熱いわ、熱い熱い」と驚いていた。わかってもらえるだけでもうよい気がしてきてしまう。

そして施術後、すっと熱が引いていて今度は私が驚く番だった。
我慢ならん度をカンストしていた火照りはいずこへ。

どこかしらの神経が圧迫されての症状である可能性にたどり着いた。
私の背中の右側、ものすごくクセが強くて毎回重点的にそこをどうにかしようという施術になるのだけど、これはカイロの先生の見立てが正しいかもしれない、というところまで来て、少し希望が見えた。
施術後2日ほどでぶり返したけど、でもレベルは以前より低め。

いや、ぶり返してるやん、というダメな話ではなくて。
カイロの考え方でとっても納得できるのが「施術だけで治るわけはない」というところだ。
人の身体は簡単に歪むし、姿勢が歪むことによって神経が影響を受けてなにかしらの症状が出る……というのであれば、施術で整った体をその後も維持できなければまた同じことになる。

施術：10％
栄養：20％
運動：20％
睡眠：50％

っていう内訳は間違いない。というのを体感し続けているし、サボりがちな私は施術に頼りすぎなので、もうちょっと自力メンテも頑張れという話だ。

人間の神経って背骨からにょきにょき生えていて、それぞれに役割があって、問題が起きている神経のあたりをほぐされることによって症状の変化がわかるのがおもしろい。
心が不安でぐらぐらしがちな人は首に問題があることが多いそうだから、ぜひほぐしに行ってほしい。

……ということで、私はこのよくわからないホットな体とまだしばらく付き合わなければならないようだ。
ひとまず火照りを退散させるべく、体のメンテナンスに精を出そうと思う。
冒頭の美容師さんのように、好きなことを全力でやるためには健康な体が必要だから。