流産は、健康保険・傷病手当の支給対象になる。
妊娠が判明して、覚悟が足りなかったな、と実感した最大の原因は結局のところお金だった。
一か月、いつも通り給料が入って来ないということがどういうことなのか、全く分かっていなかった。
現在、2人でかかる必要はお互いが出し合って家計の費用として出しているけれど、それ以外はそれぞれが出す、という家計のやりくりをしている。(携帯代は、一緒にしたほうが割安なので一緒に払っているが)
そんなに多くないとはいえ、旦那さんのほうが多少は多めに給与をもらっているので6:4くらいの割合。
なので、医療保険やらガソリン代はそれぞれがお小遣いの中でやりくりしている状態。毎月かかる。
それが、一か月給料がいつもどおり支払われないと滞る。
今回は、2週間、仕事ができないだけで済んだけれど、子供を出産するとなると、十月十日、プラスアルファー、仕事ができない。つまりサラリーで暮らしている私は、お給料がない。
もちろん、産休制度とか色々自治体で補助が出るらしいことはわかるけれど、一方で受診料は上がるように法律は変わるし。
私は、生まれてこようとする命を守る覚悟が足りなかった。
流産した理由とか原因は、わからないし、たぶんわかったとしてもそれが私や旦那さんが原因じゃないかもしれない。それでも、私たち夫婦には少なくとも金銭的な覚悟は足りなかった。そして、金銭的な覚悟が足りないってことは、それ以外の覚悟も足りなかったのだと思う。
それで、今回。
今回は流産だったので、出産手当金的なものではない方法で金銭的な補充をすることにした。
まず、思いついたのは傷病手当。
新卒二年目でうつ病で、地元に舞い戻った私にとってはトラウマとともにとても助けられた制度。
有給が期待できない職場なので、入院初日ですでに4日以上職場を休み事が確定していたので、入院の報告の時にすぐに上司に依頼した。
後日わかったけれど、診断書は普段はそれなりの価格がするけれど傷病手当の診断書は数百円だった。
社会保険に加入している人は、何かの都合で会社や仕事を4日以上休んだ場合は2/3の給与が保障される場合もあるので、それが商標手当の対象になるか落ち着いたらすぐに確認してほしい。
また、精神的な理由でで職場を退職しようとする場合は、必ずうつ病かわからなくてもどこかの病院を受診し、何らかの病名がついたなら診断書を書いてもらってから退職をすることをしてほしい。
傷病手当は、特に、精神的な病だと、退職前の診断書がなければ受給対象にならない。
少し脱線したが、傷病手当の申請はすぐに思いついた。
もうひとつは、両親から指摘されて問い合わせたが医療保険。父親が私が社会人になってすぐに手続きをしてくれていた、小額だが毎月支払っている、私の毎月の支払になっているもの。
病気でも怪我でもないこの症状が、医療保険の支給対象になるかわからなかった。幸い、私の加入していた保険は支給対象だった。ドキドキしながら、保険会社のフリーダイヤルに電話をかけたら、冷静な声のお姉さんがすぐに書類を郵送してくれた。
でも、診断書が自分の手元に返ってくるには1カ月ほど時間がかかったので、まだ支給にはなっていない。年内に支給されればいいほうかな、くらいに思っている。
『獣になれない私たち』というドラマで若手営業のダメ後輩の男の子第二話で、恋愛や恋人を持つことは、身の丈に合わない、というようなことを言っていた。
私が女だからかもしれないけれど、恋愛や結婚までは金銭的に無理をしているとは思わなかった。やっぱり、おごってもらったりすることは思い出してみると少なくなかったと思う。
でも、出産はもしかしたら、私にとって贅沢品すぎるのかもしれないと思う。出産はしかも、出産で終わらない。出産が終わると育児が待っているのだ。
でも、流産を経験して、正直言うと初めてといってくらい、本気で、子供欲しいなぁと思ってしまった。
あと、少しであれば年齢的にも出産を望んでもいいかもしれない。
けれど、資金的な余裕のない私が、出産を望んでもいいのだろうか。
少なくとも私は、出産とはもっと、家庭環境以外は気楽なものだと思っていたので、少なからずショックを受けた。
私みたいなひとは、出産を望んではいけないのだろうか。
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