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「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」を観て。


原題:Scent of a Woman
邦題:セント・オブ・ウーマン/夢の香り

監督:マーティン・ブレスト(1992年)

あらすじ:名門校に通うチャーリー(クリス・オドネル)は悪戯をする級友を目撃する。校長に脅しと誘惑で犯人の白状を促され、友人を売るか売らないか迷っていた。感謝祭週末、退役軍人の盲目のフランク(アル・パチーノ)の世話係としてのアルバイトを引き受けるが、ある計画のためにニューヨークへと連れていかれる。


感想:これを名作と言わずして何と呼ぶ?


気難しい老人と青年との話はごまんとある。だとしても、こんなに心打たれる映画が世の中に存在していることに感謝。

「どうやって生きていける?」
「足が絡まっても踊り続けて」
このシーンには号泣。みんな苦悩を抱えてる。年齢関係なく。大小の異なりはそれぞれの価値観で変わる。それでも人は生きなくちゃいけないんだよね。

生きててしんどいし死にたくなることもたくさんある。でもやはりどこかで生きたいと願ってる自分がいる。それはささやかながらの夢があるから。フランクのように隣に女性がいる、という夢のような(邦題つけた人すばらし…)。

そりゃワタシも何かしらの大きな夢を描いてもいる。けど、ささやかな夢もある。それを無意識に思ってるから今日も生きてるんだろうなと思う。それすらも諦めてしまったとき、本当に死のうと思うのだろう。

フランクは、チャーリーと校長のような汚い誘惑の場面に何度も遭遇してたんだろう。でもきっと彼の魂が許さず、そして魂を失った若者を思い、断り続けてきたのではないか。

これから将来ある若者の魂を救いたい。その思いからの最後の演説シーン。号泣からの「Woo Ah!」と拍手シーン。泣きながらニッコニコでした。フランクはチャーリーだけではなく多くの若者の魂を守ったんだよ…!

社会ってこんなもん。そう思って何となく諦めてなあなあに生きてた最近。やっぱり違うと思った。全てにおいて安定してたとしても、やはり自分のやりたいことをやりたい。やりたいことをやって自分の魂を救済したい。キャリアも安定も手放すことになったとしても。


アカデミー賞主演男優賞もうなずける、アル・パチーノの圧倒的演技力。終始焦点の合わない視線が絶妙だし、それでも目でわかる演技だし。170センチという、俳優の中では背は高くない。でも存在感が半端ない。素晴らしかった…。


チャーリー役のクリス・オドネルもよかったなあ…見た目が好青年そのもの。自殺を止めようとするシーンは屈指の名演技ではないか。涙もよかった。その後なかなか活躍してないのが残念だが…。チャーリーと正反対に悪ガキ隊の見た目からして品の無さ。笑

音楽もよかったなあ。何よりもタンゴのシーン!名シーンです。アル・パチーノの渋かっこよさ爆発。ワタシも踊りたい(タンゴ踊れない)。


現在、岐路に立っているワタシ。選ぶべき道は?


そんなときに出会えた映画。大事な一本になりました。



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