僕らきっとまた会えるさ


#仲田紘輝くん の亡霊をしている。

V6の曲をよくカバーしてくれるJr.グループ。
私の中の #Travis_Japan は、そんなイメージだった。
推しを増やす際、枝を広げるきっかけは、顔が好み、ダンスが上手い、歌声が好きとか、色々あると思うのだけれど、私は、自担と何かしらの接点があることもきっかけになったりする。

V6を好きになって、J-Friendsの存在を知り、そこからKinKi Kidsのことを好きになったし、今一番熱を注いでいるグループ・ふぉ〜ゆ〜も、自担の辰巳雄大くんがKinKi Kidsの堂本剛くんにもらったハーフパンツをテレビで紹介していたことがきっかけで存在を知った。
Travis Japanというグループに興味を持ったのは、紛れもなくV6の曲をカバーしてくれていたからだと思う。

友人が送ってくれた9人でのパフォーマンス動画を見て、あまりにもかっこよすぎるダンスに度肝を抜かれた。あそこまで踊れる人間が一同に介してるグループ、きっと他にはない。
ひとりひとりのダンスのポテンシャルが高いのに、9人のシンクロダンスで魅せるというコンセプトもとても魅力的だった。
軍隊のような、一糸乱れぬパフォーマンスはただただ圧巻で、ぜひとも生で見てみたいと思ったほどだった。

すっかりトラジャに興味を持った私は、トラジャが載っているかもしれないと、家にあった過去の雑誌を読み、そこに載っていた仲田紘輝くんの笑顔に強く心を惹かれた。キリッとした眉に、穏やかな瞳、白い歯がまぶしい爽やかな笑顔。
あぁ、仲田くんいいなぁ。そんな風に思った。いつか、仲田くんのパフォーマンスを生で観に行くことができたらいいなぁ、なんて思うようになった。

だけど、蓋を開けてみたら、仲田くんはトラジャにはもういなかった。
私が雑誌を読み、仲田くんいいなぁ、なんて思っていた頃、仲田くんは、すでにグループを辞め、事務所を退所していたのだ。
過去の映像を眺め、過去の雑誌を読んでいたため、現実の情報を全く得ていなかった。

とてもショックだった。私は、生で仲田くんのパフォーマンスを見ることはおろか、ジャニーズJr. Travis Japanに所属する仲田くんを応援することすら叶わなかったのである。

叶わなかったからこそ執着しているのかもしれないのだけれど、今のトラジャを見ていて、誰が好きか?と聞かれると私は回答ができない。
みんなとても素直で良い子だし、ダンスがうまいし、明るくて賑やかで素敵なグループだと思っているのだけれど、それでも一番を決めることができないのだ。
突出してこの子が好き!という子が、現れない。
仲田くんのファンになることすら叶わなかった、悲しいオタクなのである。
七五三掛担の友人から、紘輝の亡霊じゃん、と言われ、言い得て妙すぎたので、トラジャの中で誰が好きかという話題になったときはありのまま、仲田くんの亡霊をしています。と言っている。

仲田くんは今、事務所を変え、名前を変え、俳優として舞台中心に活動している。
私はトラジャの仲田くんのパフォーマンスを見ることが叶わなかったことを引きずりすぎていて、役者をしている仲田くんに会いに行こうという気持ちには正直、なかなかなれなかった。
今は、SNSをたまにのぞきに行くくらいの、ティッシュ並みのライトさで仲田くんを追いかけている。

そんな仲田くん、昨年は、私が中学生の頃から応援している舞台俳優と、舞台で共演していた。
それを見たとき、応援しえいる彼から仲田くんの名前が聞けたとき、とても不思議な感覚を抱いた。
アイドルをしている仲田くんには会えなかったけれど、もしかしたらまた違った道から仲田くんに出会うことはあるのかもしれない。
そんなことを思うようになった。
もしも会いに行けたら、亡霊を卒業できるかもしれない、なんて、考えている。

#エッセイ #散文 #日記 #アイドル #オタク #ジャニオタ #ジャニーズJr #ひとりごと

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