いつも重い話でごめんなさい💧
そして続けて読んでいただいている方にはとても感謝しております。本当に有難うございます。
「今」の私は何とか大丈夫です。
生活も仕事もマイペースで、おかげで怠け者と言われても良いくらいゆっくりした時間を過ごすことができています。

先日主治医が「季節の変わり目は調子の悪い方が多い」と話されていました。
正直私もなんだか調子が上がらないなと思っていたところで（一番好きな季節なのに）どうしてなんだろう‥と考えていましたが。
気温の変化やその人の抱える様々な問題もありますが、そこをやり過ごすにはやはり「好きな事をする」
そんな時間無いんだよな‥と思わず、そんな時間をわざわざ作るんだ。と努力してみました。
ということで、しばらく出来なかった事のお話を。

我が家では以前から夫婦共映画好きなので
近くに気軽に行ける映画館が無いのもあり、もっぱらNetflixとAmazonプライムビデオ、U-NEXTの動画配信サービスで鑑賞しています。
（音響システムまで完備！）

その中でNetflixのドキュメンタリーシリーズは以前からもよく観ていたのですが、実在する人物（事件）をドラマが新たに制作、配信されました。
かの有名なシリアルキラー「ジェフリー・ダーマー」の物語です。
原題は「DAHMER – Monster: The Jeffrey Dahmer Story」

90年代に差し掛かった頃、何となくこの事件をニュースで見た記憶がありました。
センセーショナルに報道され、表面だけで語られていた気がします。
（ネタバレになるので詳細は省きます）
ドラマでは彼の幼少期から青年期→色々あって→事件発覚、その後とで構成され、心の移り変わりが細かく描かれています。
どうしてそうなっちゃうの‥と理解不能な世界に一気に足を取られてしまいますが、脚本の素晴らしさと俳優の演技の凄みに惹き込まれ、最後まで濃いドラマでした。更にその後wikiを読み、忠実に沿った内容だった為、ますます彼の異常さを目の当たりにする事になります。
あのロバート・K・レスラーも彼にインタビューしていたそうで。
そういえば彼（レスラー）をモデルにしたドラマ「マインドハンター」（Netflix制作ドラマ、シーズン途中で制作中止となる）の続編も制作してくれないかなあ〜と思い出してました。（お願いしますフィンチャー監督）

そして、その後彼の肉声テープが公開されたドキュメンタリーが同じくNetflixで配信され、ドラマを先に観ていたので、おさらいのような感じで鑑賞しましたが‥
正直しんどかったです‥。
やはり真実の映像、真実の声、当時の被害者家族の様子などは見ていて辛いものがありました。
両方観て驚いたのは、ダーマーの居住していたアパートの部屋。
飾っている絵画やオブジェ、キッチンの場所やら家具の配置、全て忠実に描いていたのが分かりちょっと震えました。
エクソシスト3のあのシーンが大好きだったとか‥。

こういう奇異な事件は、その残虐さや悲惨さばかりを描こうとしますが、このドラマはダーマーの内面を深く深くえぐり取るようにして一つ一つ丁寧にピースを重ねていきます。
当時流行っていた陽気な洋楽からダーマーの表情が変わる瞬間の、深淵を覗いてしまったが如く鳴り続ける暗く重いテーマ音楽。
そして母親と父親の苦悩、事件発覚までの周囲の行動、人種差別などの社会問題等々。。
決して「あいつは変だった、酷い事件だった」と一言では片付けられないモヤモヤしたものが何日も残ってしまいました。
改めて子供を育てる難しさ、親としての子供への愛情の注ぎ方、教育、その他にも精神疾患やアルコール中毒の恐ろしさなど専門的な因子もあると思いますが‥
彼という人間は一体誰が何のために作り出したのだろうと、考えてしまいましたね‥。

決して気晴らしにはならなかったですが（笑

そうそう、ジェフリーダーマーを演じた俳優さんが、ヤバい演技力だったので調べてたら
エヴァン・ピーターズという俳優で、アメリカンホラーストーリーズ（これもまだ途中‥）にも出演していた方でした。
ジェフリーダーマーを演じるにあたり、色々と葛藤もあったようで、改めて役作りの大変さも知ることに。

全10話。少々しんどいかと思いますが、決して見世物小屋的でも無く、ただのホラー話でも無く、一人の犯罪者の複雑な心理を混えながら丁寧に制作されたものです。
このドラマ、とっても見応えもありおすすめです。