雪の降る日に……|パリッコの「つつまし酒」#142
1年ぶりの雪見酒チャンス 酒飲みの生態ってのは非常にわかりやすいものでして、春に桜が咲けばそれをつまみに、夏に蝉が鳴けばそれをつまみに、秋に木々が色づけばそれをつまみに、なにかというと酒を飲みたがるものです。
僕の場合、その最たるものが「雪」。特に僕の住む東京では、きっちりと積もるほどの雪というのは1年に一度あるかないかで、ふだん見ている街並みが真っ白に雪化粧した景色なんかを見てしまったらもう、それをつまみに酒が飲みたくて飲みたくて、いてもたってもいられなくなるわけです。