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サンタクロースの正体

幼いころ、「悪い子にはサンタさん来ない」と親に言われた。けれど、必ず来たんだ。クリスマス・イヴの日に叱られても、サンタは必ず枕元にプレゼントを置いていき、手紙には「一年よく頑張ったね」と綴られていた。
 「悪い子にはサンタは来ないヨ」という予想と、それでも「サンタは来る」という“予想の裏切り”ってけっこう重要なのかもしれない。“悪いことしたらプレゼントはもらえない”という因果応報と、“悪いことしてもどこかでいつも見守っていてくれ、変わらず愛してくれる”という大きな存在と。
この“大きな存在”は因果応報と対立しはするが、因果応報を包み込み、因果応報によって生まれた傷を修復していくものである。因果応報はある一人の人間に対して責任を求め、孤立させるが、“どこかでいつも見守っていてくれ、変わらず愛してくれる”大きな存在はありのままの自分を肯定し、「人は自分を見捨てない」という人に対する信頼を生み出すからだ。

憎しみが連鎖していく世界だけど、どうか赦しと希望を与えてください

Merry Christmas

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