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「ケアする人も楽になる認知行動療法入門1」


 伊藤絵美先生の本。何冊目だろう。

 前にも書いた気もするけれど、リワークの時に習った認知行動療法の授業の時は、なんとなく自己責任的な空気を感じて、嫌になってしまった。ストレスがあってもうまく対処して倒れない人になりなさい、社会に適応しなさい、そういう人が社会に求められるのです、みたいに感じてしまった。
 その後伊藤絵美先生を知って、ご著書を色々読む中で、認知行動療法は結構有効な手段なのでは、と思うようになった。伊藤先生も環境調整は大事、悪い環境を乗り切るためのものではない、みたいなことを明確におっしゃっておられたので、かなりイメージは良くなったきがする。
 あとは一つの技術として身につけておいて損はないのかな、という感じ。私はどうもぐるぐる思考に巻き込まれやすいので、そこから抜けるための術は必要なのかなと。本当なぜそんなにぐるぐるしてしまうのか?を治したいのだけれど、それにはとても時間がかかりそうだし。

 この本は「ケアする人」とあるようにナースの方が事例として出てくる。私も自分は別に「ケアする人」ではないんだけどな、と思いつつ手に取ってみた。
 他の認知行動療法の本を読んだ時に詳しくは「ケアする人も楽になる 認知行動療法入門1」を参照ください、みたいなとこも書いてあったので気になっていた。

 一通り読んでみて思ったのは、この本はカウンセリングに通わずに自力で学ぶには最適なのでは、と。基本の仕組みだったり、かなり丁寧にこの順でやりましょうであったり、こういうことを書きましょう、みたいな具体例であったり、ワークシートも充実。最後に索引やまとめもあって、とても便利。特に支援職でなくとも、認知行動療法をちょっとやってみたいな、という人に最適な気がする。
 確か2011年とかの本で少し古いのだけれど、理論は変わっていないと思うので、個人的には買うならこれかな、と思っている。自主練に最適。
 今まで私が何冊も認知行動療法の本を読んでいるからというのもあるのだろうけど、この本が一番スッと入って来たし、非常に具体的でよい。
 認知行動療法気になるけれど、何を最初に読めば良いか、と聞かれたらこの本を薦めると思う。
 ストレスへの対処を早めにとにかく、という場合は「コーピングのやさしい教科書」とか「セルフケアの道具箱」かな。

 BOOK2もあるようなのでこちらも読んでみたい。

 いずれにせよ伊藤絵美さんの本はどれもお勧め。一度セミナーも受けてみたいな。

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